これまで他者を存分に批判してきた新聞にしては、自身の誤報に対する謝罪の言い訳がましさには、落胆させられました。

しかし、リベラル紙は嫌いな私ですが、リベラル紙があまりに力を失うことは、この国のためにならないと思っています。

今の朝日新聞のやり方では、リベラルを守ろうとしているつもりであっても、かえってリベラルが国民から更に疎まれる結果につながります。
謝罪会見を見て納得できないモヤモヤ感が、ネット言論を通じて執拗に朝日新聞を追い込むことになるからです。

そうしたネット言論は、過激で、感情的になりがちです。しかし、朝日新聞の謝罪が中途半端で「それで許されるのか」との思いが国民に燻ることで、ネット言論のそうしたネガティブな側面は見過ごされ、朝日新聞への攻撃力の面が歓迎されることになります。

こうした形で、リベラル紙が権威を失墜していくのは、よいことではないでしょう。

リベラルも、保守も、とちらもあってはじめてバランスが取れるもの。

その意味でも、昨日の会見やその後の報道ステーションの報道には、失望しました。日本のリベラルを滅ぼす気か、と。