http://mobile.nytimes.com/blogs/krugman/2014/06/23/british-lessons-on-inflation-hysteria/

クルーグマンblogから。

インフレに対するヒステリーを考えるには、英国の教訓を学ぶべき。
2011年、英国の物価指数はインフレ到来の予兆を告げていた。エコノミストらは、今こそ金融締め付けをすべきと論陣を張った。

しかし、イングランド銀行は、「賃金に上昇が見られないため、インフレの危険は少ない」と判断し、金融緩和を続けた。
その後、英国は金融緩和を続けたが、インフレは起こっていない。2011年の物価指数の上昇はblip(ラジオを付けた時の最初の雑音)に過ぎなかったのだ。

イングランド銀行は正しかった。
賃金が上昇しない内は、デマンドプル型のインフレは起こらない。

この教訓は、今のアメリカにも当てはまる。

・・・そんなところでしょうか。

一方日本では賃金の上昇が、徐々に顕在化してきています。

世界ナンバーワンのデフレ国である我が日本ですが、この賃金上昇が続けば、英国や米国とは異なるステージに入っていくことになります。
日銀の舵取りも大変ですね。