今日の日経新聞第三面に「ちらつくバブルの芽? 日米独の名目成長率、長期金利を上回る」という記事が出ています。

・日米独三国で、名目成長率>長期金利の状況が発生している。
・財政再建には向いているが、バブルか発生しやすい状況でもある。
・これからの金融政策は難しくなる。

そんな記事です。

これを読んで、一年ほどまえにこのブログでも散々論じた「ドーマー条件」が、ついに日本でも成立したか、と嬉しくなりました。

マネーをバンバン刷って経済をインフレに導くことは、感覚的には財政を悪化させそうですが、実は過去の負債を軽くするので、財政再建の妙手です。

逆に言えば、名目成長率が長期金利を下回っていたこれまでの状況では、どんなに頑張っても、財政赤字は減らずに増えるばかりです。

この状況をついに脱し、日本経済が名目成長率>長期金利の世界に突入したのは、喜ぶべきことです。

バブルの恐れは確かにありますが、この危険を犯さねば、日本は老人の資産を守るために若者がブラック企業で死ぬ思いをして働く環境から抜けられません。

日本経済は、進むべき方向に向かっていると、私は思います。