宇城憲治(2000年):「武道の原点」、p.193 より

「心道流の空手の突きがほかの空手の突きとはっきり違うところは、心道流の場合は拳が下から上へあがってくる。しかし、一般の突きはまっすぐです。下から上へあがっていく拳はそれだけストロークが長くなる。まっすぐいく拳はそこで止まるけど。これがよその突きと違うところ。下から上へいく拳は長くなる。それだけ伸びるんですね。」

「風圧が先にいきます。まっすぐくる拳に風圧はありません。風圧がワッといくと当たらなくても相手の体勢が崩れとる。こういうのもごまかしというのかもしれない。技のごまかしでなしに、術のごまかし。術というのはある程度ごまかしがないと効きません。」

いずれも座波仁吉先生の言葉です。



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