以前、「上段受けは、やはり、払いと攻撃を融合させた交叉法だよな」などと書いたことがあります。まあ、私の発見でも何でもないのですが(笑)。

これを、「やっぱり、そうだよね」と思わせてくれる動画に出会いました。
上地流の「セイサン」(たぶん)の分解動画です。



分解している箇所は、連続掌底打ちの箇所。
この部分に関しては剛柔流の「セイサン」とまったく同じで、久場先生が「拳線の見えない上段突き」の原型として解釈されている部分です。

↑の動画では、型はダイジェストのようですが、0:25に連続掌底打ちがあり、分解は1:25からです。
特に1:27の相手の右上段突きへの左掌底打ちでの受け兼カウンターは、ずばり、という気がします。

この動画に示唆されて、剛柔流の「セイサン」の連続掌底を上段受けの心持ちでやってみたのですが、結構しっくり来る気がします。

上段「受け」は突きの心持ちで。つまり鋭く差し込むように前方に。
上段突きは「受け」の心持ちで。つまり下から上に。
「受け」と「突き」の心持ちの融合こそ、攻撃線が見えず、しかも払いと一体化した交叉法ともなる“突き受け”を生むのではないか?!

そんな気がしました。

「気がします」のオンパレードで恐縮ですが(笑)。

 * * *

ちなみに、↑の動画の型は、私は「セイサン」のダイジェストだと取りましたが、もしかしたら、別にああいう型があるのかもしれない、とちょっと不安になりました。もしもご存知の方がいらっしゃったら教えてくださいm(_ _ )m。