先日木刀を買って以来、空手の稽古に出席できない分の運動不足解消とストレス発散のために手を伸ばしたのはもっぱら木刀でした。

しかし、木刀のよさに体が喜んだこの一週間でしたが、ある程度木刀が体に馴染んでくると、また棒に手が伸びます。棒から木刀、木刀から棒・・・家での鍛錬はこの繰り返しになりそうな気がします。

とはいえ、棒に再度手を伸ばしてみても、家の中では棒が長すぎて、連続技がやりにくいという難点は解消されないまま。単発技を繰り返してもいいのですが、連続技でなければ“一つの技をフルスイイングで繰り出しつつ、バランスを崩さずスムースに次の技に移る”という身体操作の稽古ができないのがどうしても物足りなくなってきます。

そう思案しながら、山根流棒術の動画を見ていると、これは、という部分がありました。先日見惚れたと書いた 「趙雲の棍」の一部でした。

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Yamani bojitsu vol.3
http://jp.youtube.com/watch?v=dlnpQAGhV6g&feature=related

以下、「趙雲の棍」の一部です。

(1)
趙雲の棍棒(一部)01
左足・左手前の通常と逆の立ち方、持ち方での袈裟打ち。

(2)
趙雲の棍棒(一部)02
袈裟打ちを決めると、

(3)
趙雲の棍棒(一部)03
打ち終えた棒を左肩に戻さず、

(4)
趙雲の棍棒(一部)04
右肩側に戻し、棒の下側を使った下打ち。

(5)
趙雲の棍棒(一部)05
さらに棒を振りかぶり、

(6)
趙雲の棍棒(一部)07
打ち込む。
(この打ち方の名前が分かりません)

(7)
趙雲の棍棒(一部)08
今度は棒を左肩に戻し、
(このとき、右手側の棒も「下打ち」になっていますね)

(8)
趙雲の棍棒(一部)09
左前に踏み出しながら、

(9)
趙雲の棍棒(一部)10
袈裟打ち。

 * * *

この型を見たときに面白かったのが、(2)~(6)の部分です。
とりあえず、袈裟打ちや下打ち、突き技ばかり練習していた私には、袈裟に打たない連続技が新鮮でした。しかも、この(2)~(6)、型の中では袈裟打ちに連続していきますが、そのまま(2)~(6)だけをエンドレスに繰り返すこともできます。
狭い室内でもできる“一つの技をフルスイイングで繰り出しつつ、バランスを崩さずスムースに次の技に移る”稽古そのものになるではありませんか。

そんなわけで、今日は室内でこればかり繰り返しています。
袈裟に棒を振る場合と違った手応えが体に残り、中々面白い感じです。振りの方向を転換する際の筋肉に効く感じもいいですし、下打ちを鋭く出すための体の使い方は、空手の突き(特に下突き)にも活きてきそうに思います。
しばらくはまることでしょう(笑)。

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今週は、ウィークデーは深夜帰り&早朝出勤で、つわりで苦しむ嫁さんのサポートが全然出来なかったので、空手をキャンセルして、買い物やらなにやら、家のこととを。

棒や木刀はその合間に出来る鍛錬なので重宝します。
妊娠でつわりのひどい奥さんがいらして、思うように稽古に通えない日本中の旦那さん空手家の皆さん、棒や木刀はいいですよ。