山根流棒術「周氏の棍」の最終回です。
一気に最後まで挙動を確認し、今後の一人稽古に活かそうと思います。
(参考)
→独習・山根流棒術「周氏の棍」(1)
→独習・山根流棒術「周氏の棍」(2)
前回の最後は、閉足立ちでの袈裟打ち→小手払い。
今回は、ここからの続きです。
* * *
動画の出所:Yamani bojitsu vol.3
http://jp.youtube.com/watch?v=dlnpQAGhV6g&feature=related
決めの形では、最初の方と同じく、
後ろ足(左)を波返しのように飛ばしています。
左足を後方に踏み戻すと同時に、下段に寄り突き、
棒の長さを見るに、前方への上段寄り突きから後方への下段の寄り突きに移る間に、手の内で滑らせて、棒の長さを変えているようです。
そのまま棒を左に薙ぎ、
体の正面側に対して、逆袈裟打ちシッティ('09/1/12加筆)。
逆袈裟打ちシッティ('09/1/12加筆)の決まった状態。見事な四股立ちです。
* * *
この逆袈裟打ちシッティについては、ナイハンチの鉤突きに似ていると何度か書いてきました(→「低い立ち方の自然 」、「棒を振って思うこと(1) 」)。この思いは、動画を見て、また自分で棒を振ってみて確信を強めているのですが、同時に、この時の腰の高さが、「ナイハンチ」という名前で受け継がれている型よりも、「鉄騎」という名前で受け継がれている型に近いな、とも感じるようになってきました。
<糸東流「ナイハンチ」>
出所:http://jp.youtube.com/watch?v=EEniiQqw0nM
<松濤館「鉄騎」>
出所:http://jp.youtube.com/watch?v=acYWinQFlf8
だからなんだ、という考察はないのですが、まずは気付きとして。
* * *
逆袈裟打ちを決めた後、右足を左に滑らせながら、
交差立ちに。
足を運びながら、棒を長く持ち替えています。
横打ちの決まった状態。これも見事な四股立ちです。
* * *
それにしても、ここの一連の足捌きは、ナイハンチそのものですね。
進行方向から見て奥側の足を、手前の足の前に運んで交差立ち。そして、交差立ちを解きながら進行すべき方向に手前の足を踏み出し、滑らせて入り身する・・・。ナイハンチの代名詞とも言うべき足運びです。
↓は、右方向に進む場合のナイハンチの足運び。
出所:http://jp.youtube.com/watch?v=EEniiQqw0nM
進行すべき方向から見て奥側の足(左足)を上げ、
右足の前に置いて交差立ち。
交差立ちを解きながら、右足を右に踏み出し、
途中からは滑らすように入り身しながら、
背刀受け。
う~ん、よく似ています。
「周氏の棍」と「ナイハンチ」は、歴史的に同時期に同じルートで伝わった型なんでしょうね。
なお、棒と無手の特性の違いからか、手の動きは異なりますが、ナイハンチの手の動きのままで棒もいけそうな気がします。
* * *
以降は、「直れ」の挙動です。
正面を向き、
閉足立ちに。
この動作、重心を軸足に乗せず且つゆっくり動く身体操作を養うものだそうです(月刊空手道、2007年4月号)。こんなところにもそういう稽古の仕掛けが入っているんですね。('09/1/12加筆)
棒の持ち方を変え、
直れ。
* * *
これでやっと棒の基本の型「周氏の棍」の挙動を確認し終えました。
基本の型ということですが、結構難しい動きも入っていますね。そして、空手の基本の型であるナイハンチとの類似性があるのも興味を引くところです。
せっかく挙動を確認したので、しばらくは、棒の稽古はこの型を中心にしてみようと思います。
一気に最後まで挙動を確認し、今後の一人稽古に活かそうと思います。
(参考)
→独習・山根流棒術「周氏の棍」(1)
→独習・山根流棒術「周氏の棍」(2)
前回の最後は、閉足立ちでの袈裟打ち→小手払い。
今回は、ここからの続きです。
* * *
動画の出所:Yamani bojitsu vol.3
http://jp.youtube.com/watch?v=dlnpQAGhV6g&feature=related
決めの形では、最初の方と同じく、
後ろ足(左)を波返しのように飛ばしています。
左足を後方に踏み戻すと同時に、下段に寄り突き、
棒の長さを見るに、前方への上段寄り突きから後方への下段の寄り突きに移る間に、手の内で滑らせて、棒の長さを変えているようです。
そのまま棒を左に薙ぎ、
体の正面側に対して、逆袈裟打ちシッティ('09/1/12加筆)。
逆袈裟打ちシッティ('09/1/12加筆)の決まった状態。見事な四股立ちです。
* * *
この逆袈裟打ちシッティについては、ナイハンチの鉤突きに似ていると何度か書いてきました(→「低い立ち方の自然 」、「棒を振って思うこと(1) 」)。この思いは、動画を見て、また自分で棒を振ってみて確信を強めているのですが、同時に、この時の腰の高さが、「ナイハンチ」という名前で受け継がれている型よりも、「鉄騎」という名前で受け継がれている型に近いな、とも感じるようになってきました。
<糸東流「ナイハンチ」>
出所:http://jp.youtube.com/watch?v=EEniiQqw0nM
<松濤館「鉄騎」>
出所:http://jp.youtube.com/watch?v=acYWinQFlf8
だからなんだ、という考察はないのですが、まずは気付きとして。
* * *
交差立ちに。
足を運びながら、棒を長く持ち替えています。
横打ちの決まった状態。これも見事な四股立ちです。
* * *
それにしても、ここの一連の足捌きは、ナイハンチそのものですね。
進行方向から見て奥側の足を、手前の足の前に運んで交差立ち。そして、交差立ちを解きながら進行すべき方向に手前の足を踏み出し、滑らせて入り身する・・・。ナイハンチの代名詞とも言うべき足運びです。
↓は、右方向に進む場合のナイハンチの足運び。
出所:http://jp.youtube.com/watch?v=EEniiQqw0nM
進行すべき方向から見て奥側の足(左足)を上げ、
右足の前に置いて交差立ち。
交差立ちを解きながら、右足を右に踏み出し、
途中からは滑らすように入り身しながら、
背刀受け。
う~ん、よく似ています。
「周氏の棍」と「ナイハンチ」は、歴史的に同時期に同じルートで伝わった型なんでしょうね。
なお、棒と無手の特性の違いからか、手の動きは異なりますが、ナイハンチの手の動きのままで棒もいけそうな気がします。
* * *
以降は、「直れ」の挙動です。
正面を向き、
閉足立ちに。
この動作、重心を軸足に乗せず且つゆっくり動く身体操作を養うものだそうです(月刊空手道、2007年4月号)。こんなところにもそういう稽古の仕掛けが入っているんですね。('09/1/12加筆)
棒の持ち方を変え、
直れ。
* * *
これでやっと棒の基本の型「周氏の棍」の挙動を確認し終えました。
基本の型ということですが、結構難しい動きも入っていますね。そして、空手の基本の型であるナイハンチとの類似性があるのも興味を引くところです。
せっかく挙動を確認したので、しばらくは、棒の稽古はこの型を中心にしてみようと思います。