山根流棒術「周氏の棍」の続きです。
(参考)→独習・山根流棒術「周氏の棍」(1)

周氏の棍33
右方への袈裟打ち→小手払いの後、
左斜め前を見て、

周氏の棍34
手の内を滑らせ、棒の左手側を長くし、

周氏の棍35
左足で左斜め前に踏み出しながら、

周氏の棍36
棒を振り上げ、

周氏の棍37
打ち下ろす逆袈裟打ち。
下段打ちもしくは下段払い受け('09/1/12加筆)。

周氏の棍37

周氏の棍38
決まった状態。
踏み込んだ左足に合わせて、右足も寄せています。

周氏の棍39
左足をさらに前に出しながら、右手を大きく引いて、

周氏の棍41
前に出ながら、下段への送り突き。

周氏の棍43
送り突きが決まった状態。
右足が後から付いてきています。
ここでも棒をとても長く使っていますね。

周氏の棍45
棒を引き戻し、

周氏の棍46
手の内を滑らせ、棒の右手側を長くしながら、

周氏の棍47
右足で右斜め前に踏み出し、

周氏の棍48
右に回り込みながら、

周氏の棍49
袈裟打ち。

周氏の棍50
打ちながら、左足を寄せています。
フルコンタクト空手でよく見る、右足を踏み出して相手の左サイドを取る運足と似てますね。

周氏の棍51
袈裟打ちが決まった状態。
閉足立ちです。

周氏の棍52
すかさず小手払い。
棒先を短くしています。

周氏の棍53
再び棒先を長く持ち、

周氏の棍54

周氏の棍55
右足で前方に踏み出し、

周氏の棍56
袈裟打ち。

周氏の棍57
打ちながら、奥足(左)を寄せています。

周氏の棍58
袈裟打ちが決まった状態。

周氏の棍60
すかさず小手払い。

周氏の棍62
再び棒を長く持ち直し、

周氏の棍63
同じように右足で踏み出し、

周氏の棍64
袈裟打ち。

周氏の棍66
奥足(左)を寄せて袈裟打ちが決まった状態。

周氏の棍68
小手払い。

同じ打ち技を三回繰り返し三歩前に出るあたりは、空手の基本的な型(太極、平安)とよく似てますね。

ただ、他流の「周氏の棍」では、この三歩前に出る袈裟打ちが結構記号化しているように見受けられますが、山根流の場合、最初の袈裟打ちが、下段送り突きからの連続技として明確に位置づけられている点で、実践的な用法がそのまま残っているように感じます。
下段を突いて相手の足を止め、相手が反撃も想定し、右に回り込んで今度はサイドから打ち技を入れる。しかも下段打ちの前には、左からの下段逆袈裟打ちもあるので、左から下段→正面から下段→右から上段。なんだか、対角線コンビネーションみたいです。
面白いですね。

→「独習・山根流棒術「周氏の棍」(3)