(初出7/13、コメント追加7/19、コメント再追加'09/1/12

今日は午後から休日出勤です。

職場に誰もいないことをいいことに、今日は六尺棒を持って行こうと思います。アイデアに詰まったら、棒を振りながら、閃きの神様が降りてきてくれるよう心を空にしてみようかと・・・。

ちなみに、今日やってみようと思うのは、棒の型「周氏の棍」。

先日見つけた大城先生の棒術指導動画の中に周氏の棍も入っていました。また、パラパラ漫画方式で勉強してみようと思います。

 * * *

Yamani bojitsu vol.3
http://jp.youtube.com/watch?v=dlnpQAGhV6g&feature=related

周氏の棍棒00
タイトルは「スウジ ノ クン」。
私は「しゅうしのこん」と呼んでいましたが、沖縄の発音だとこうなるんですね。

周氏の棍棒01
左手を挙げ、

周氏の棍棒02
棒を取り、

周氏の棍棒03
右足を引いて袈裟打ちの構えに。
この時、重心は引いた右足にあるそうです
→「周氏の棍の膝抜き

周氏の棍棒04
そこから前足(左)の膝を抜き、落下を利用しながら、

周氏の棍棒05
歩み足。

周氏の棍棒06
袈裟打ち!
棒の打つ側をかなり長くしています。

周氏の棍棒07
棒を引きながらすかさず小手払い。
棒先を掴んできた相手の小手を払う技法なのでしょう。
この動きは、空手の内受けにそっくり。
棒の技法を無手でもやってみたのが空手の内受けなのかもしれませんね。

ちなみに、山根流の大城先生は、袈裟打ち→小手払いの際、前手を前に滑らせて前手より先にある棒の長さを極端に短くしています。「棒の内受け」(http://ameblo.jp/hamikara/entry-10113503776.html )に書いた方法とは少し異なりますが、これも小手払いの際、テコの原理を最大限使うためだと推測します。

周氏の棍棒08-1
棒を引き、前足を引き、

周氏の棍棒08-2
前足を右斜め前に踏み出し、

周氏の棍棒09-1
上に向かって、

周氏の棍棒09-2
寄り突き。

周氏の棍棒10-1

周氏の棍棒10-2
後ろ足を、ナイハンチの波返しみたいに上げているのが面白いですね。
しかし、これはどこを突いているのか、素人の私にはちょっと解釈が分かりません。
「月刊空手道」2007年4月号の大城先生の解説を読み、馬上の敵を突いているのだと知りました。なるほど・・・。

周氏の棍棒11-1
挙げた後ろ足を戻しながら、

周氏の棍棒11-2
後ろを振り返り、

周氏の棍棒11-3

周氏の棍棒12
棒の左手側の先を、

周氏の棍棒13
後方に突き出す。

周氏の棍棒14
突き切った状態。
上体をかなり前傾させています。

周氏の棍棒15
前方を見、右手の手の内を滑らせ、
右手側の棒先を長くしながら、

周氏の棍棒16
今度は前方に、寄り突き。
(正式には探り突きと呼ぶそうです)

周氏の棍棒17
寄り突きの決まった状態。
さっきの後方への突きと違い、今度は少し腰を落としています。

周氏の棍棒18
すかさず小手払い。

周氏の棍棒19
左方を見て、

周氏の棍21
棒を引いて袈裟打ちの構えになりながら、

周氏の棍22
左足を引き、

周氏の棍23
大きく棒を引いて、

周氏の棍24
左に踏み込みながら、

周氏の棍25

周氏の棍26
袈裟打ち!
下段打ち、もしくは、下段払い受け。

周氏の棍28
今度は右方を向いて、

周氏の棍29
右足を踏み出しながら、棒で下段を払い、

周氏の棍30
連続して袈裟打ちへ。
(この滑らかな連続、難しいです・・・)

周氏の棍31
袈裟打ちの決まった状態。
やはり、かなり棒を長く使っています。
右足の踏み込みに合わせて、左足もついてきていますね。

周氏の棍32
そして小手払い。
何度も繰り返しますが、空手の内受けにそっくりです。
空手の内受けと同様に前手は肩と同じ高さ。空手では、「なぜ顔面の前で受けないのだろう?」と疑問に思ったことがありましたが、棒の場合はこの高さが自然ですね。
相手から見たら、棒がまっすぐ自分の目を向いていて、棒が点にしか見えない位置。動けなくなる冷や汗ものの上体です。

 * * *

棒の長さを自在に変えながら、かなりダイナミカルに体を使って棒を操作していますね。
他の沖縄古武術の棒術とは明らかに違っていて面白いです。暇を見て、続きの内容も確認します。

 * * *

続き書きました。
「独習・山根流棒術「周氏の棍」(2)」
http://ameblo.jp/hamikara/entry-10117908337.html