昨日のスパーリングクラスでの稽古の棚卸し。

今月は突きの強化月間なのか、またも突き限定スパーリングでした。
体が硬いくせに蹴りが好きな私は、蹴りから入り、突きで繋いで、蹴りで終わるコンビネーションが好きです。これはこれで有効なのですが、その代わり、突きで入る、突きで決めるがやや苦手。苦手な部分を鍛えるよい機会になりました。

なお、参加者は、チェコ人Iさん、イギリス人のJさん、Aさん、Eさん、フランス人のTさん、アメリカ人のDさん、そしてはみ唐の7名。新たにイギリス人Eさんとフランス人Tさんが加わり、外国人率が益々高まりました。

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この日の左右の突きの課題と結果は・・・

【左の課題】
① 起こりの無い左ジャブを打つ
② 左斜めへの回り込みと左下突きを連動させる
③ 歩み足で踏み込んでの左逆突きを使う
 ↓
【結果】
①は受ける気満々の相手にたびたびスッと入れること成功し、それなりに満足できる結果でした。「左拳を出す」イメージではなく、左拳と右拳から長い紐が伸び、それが相手の首の後で結ばれている状態を仮想し、「右拳(肩、腰)を引く(と左拳(肩、腰)が自然と出る)」イメージで突いたのが良かったのか。拳が相手に吸い込まれていく感覚で打つことができました。

②、③もまずます。
ただし、③は中段逆突きにすることが多かったのですが、打ち下ろしのスローイングパンチも織り交ぜて技を多様にするなど、幅を広げることも必要だと感じました。


【右の課題】
① 左斜め前にステップして、相手の胴に右逆突きを垂直に当てる
②        〃       、相手の胴に右下突きを垂直に当てる
③ 右への回り込みと右下突きを連動させる
 ↓
【結果】
③は先日のNさんとのスパーリング以降、自然に出るようになりました。これはまずます。
しかし、問題は①と②です。結局この日は、③のような右にステップしながら相手の外側を叩く下突きばかりで、相手の内側を突く①、②の突きがほとんど出せませんでした。効かせる逆突きを出せないのが、私の組手の大きな穴だと改めて気づかされました。

効かせる逆突きを当てるためのポジション取りがまだ考えながらでないと出来ないようです。考えながらでしか出来ない動きは、いざという時出てくれません。ここは地道にシャドーやミット打ちで、逆突きにいたる仕掛けを体に染み込ませることが必要ですね・・・。

総括すれば、成長を感じた左と課題だらけの右、というのが私の突きの現状のようです。

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この日の稽古で、先生から厳しい声が飛んだシーンがありました。スパーリング常連者のIさんが、新入りのTさんをガンガン追い込みすぎてしまったのに対する叱責でした。「それは稽古でなくイジメです。上級者は、相手のレベルに合わせて、胸を貸してあげる気持ちで稽古に望まなければいけません」

最近リーチを活かした組手でメキメキ強くなってきたIさんですが、もともとは結構気が小さいところがあります。新しく参加したTさんに対し、舐められまいとして気持ちに余裕がなくなっていたのかもしれません。
スパーリングで強くなったと奢ってもいけないですし、逆にIさんのように余裕を失って力の加減ができなくなってしまうのも危険です。

こういうときに先輩はどう振舞うべきなのか。
スパーリングが本格化してきたことで、気構え、心構えの部分を、国籍や価値観が様々な道場生たちに教えていく必要があるんでしょうね。

指導するのは先生ですが、私も見本の姿を示すよう心がけねば、と思わされました。