まだ稽古10回目だというのに、なんなんだこの蹴りは!
今日はミット打ちで組になったオレンジ帯のミドルキックに舌を巻きました。

しなやかで鋭くて、脱力しているのに凄まじくパワフル。ちょっとセンスがあるとかそういうレベルじゃないのです。

稽古後、「何かやってましたか? キックボクシングとか?」と聞いてみると、答えは「合気道を7年ほど」。

打撃系の経験は全く無いものの、合気道で叩き込まれた身体意識で、「重心はどこがいいか?」、「どうすれば力が上手く伝わるか?」を考えていたら、今のフォームに至ったとか。

恐るべし、合気道で練り込まれた身体意識。そしてその操作の練度。

しかし思い出してみると学生時代、合気道部の部長に回し蹴り教えたことがあるけど、こんなに上手くはありませんでした。そのことを聞くと、
「大学の4年間では合気道のアの字も分かりませんから・・・」

彼は卒業後によい先生に出会い修行することで、合気道の稽古の「意味」が分かり、身体意識から使い方まで根本から変わったのだとか。
何事も突き抜けるところまでやると、全てに通じる本質にたどり着くのでしょうね。

あと数回、基本稽古とミット打ちのクラスに参加したらスパーリングクラスにも参加したいという彼。合気道の足捌きを打撃ありの状況下で発揮できるようにしたいそうです。

これまで外国人のパワーとリーチとの戦いがメインテーマだった我が道場に、とうとう技巧派が現れるか。

彼と手合わせをするのが楽しみです。