強烈な残暑に襲われた今日は、この3ヶ月、散々私を苦しめてくれたバイオリンの発表会でした。
全然レッスンに行けない時期もありましたが、お盆に実家で練習したあたりから徐々に弾けるようになり、なんとか今日を迎えることができました。

発表会は以前にもありましたが、今回は外部のホールを借りたコンサート。こじんまりとした小さいホールとはいえ、舞台がきちんとしていると、緊張します。

舞台
(ステージはこんな感じ)

今回はトップバッターでの演奏。
朝一にホール入りしてリハーサルをすることになっていたのですが、ここで大失敗。リハーサル開始時間を集合時間と間違えてしまいました。集合時間と信じた時間に会場に入ると、自分以外のグループメンバーが今まさに弾き始めようとするところ。慌てて、バイオリンを取り出して参加したのですが、動揺していて譜面無しで上がってしまいました。
譜面は隣りの方に見せてもらったのですが、時間に遅れたことと「俺記号」の無い譜面に戸惑いボロボロな演奏になってしまいました。

ま、リハで良かったと考えるか・・・・。本番はコレよりマシになると思えば気分もラク(なはず)。
その後、同じグループのメンバーと昼食へ。

譜面
俺記号だらけのマイ譜面)

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長~い食事の後はすぐ、本番スタンバイ。
1時15分「開場」、1時30分「開演」という立て札を信じてトイレに立って1時13分に戻ってみたら、なんと「開演」が15分とのこと。精神集中する間もなく、ステージに入場することに。
今日はとことん時間に苦しめられた日でした。

しかし、演奏そのものは上手くいきました。
いつも思うのですが、準備が長ければ長いほど、本番はあっと言う間に過ぎ去っていきますね。
課題曲「ラルゴ」の伴奏が流れ、最初の音を弾き始めたと思ったら、もう最後の音を伸ばし終えて弓を放していた、そんな感じです。

それでも、楽しむ間も無かったわけではなく、流れていく時間を充分楽しめました。
二箇所ほど苦手な小節はやっぱり音がショボくなってしまいましたが、静かに弾くところは静かに、盛り上げるところは多いに盛り上がりながら、弾けたように思います。
あくまでも主観ですが(笑)。

弾き終えて、少し名残惜しさを感じながら退場。メンバーの皆さんも充実した表情していました。

出番待ち
(演奏を終えて客席へ)

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その後は、最後の全体演奏までは他のグループの演奏を聞く方に集中。
何年もやっている方々の演奏は、やっぱりレベルが違いました。特に、映画「ニューシネママラダイス」のテーマにうるうるキテしまいました。あの曲は聴くだけで「泣き」スイッチが入るんですよね。でも、演奏のレベルが低ければ、いくら泣ける曲でも泣けません。凄くレベルの高い、素晴らしい演奏でした。
こんな風に弾けるのはいつの日か・・・。

最後は、参加者全員での「カノン」の演奏。
真夏の大洗海岸のような密集状態で弾くことにビックリしましたが、個人的にはその非日常空間を面白いと思いました。いや、空手の基本稽古に似ていて、そういう雰囲気に慣れていたのかも?

カノン
(ステージからはみ出る演奏者)

「カノン」は「ラルゴ」に比べて練習量が足りないので、デキもそれなり。
しかし、大人数で音を合わせる面白さはしっかり味わえました。聞きに来てくれた人の言葉ですが、「第九の合唱みたい」な楽しさですね。

演奏
(群集の中で演奏するはみ唐)

時間の失敗はありましたが、楽しめた発表会でした。
こういう機会があると、やっぱり下手でも続けていて良かったな、これからも続けていきたいな、と思いますね。少なくとも、「ニューシネマパラダイス」を弾けるようになるまでは。