昨日は約2週間ぶりの空手の稽古。その場立ちの基本稽古や移動稽古で、じっくりと汗をかきました。

基本稽古や移動稽古は、定められた動きに自分の体をシッカリと合わせていく稽古。いつのまにか生じていた突き蹴りの動作の崩れを探る、自分と向き合う稽古です。

昨日は仕事で「ムッ」とする瞬間があり、その後味を引きずりたくないなあと思っていたのですが、こうした自分に向き合う稽古に集中している内に、いつの間にか、そんな感情が溶け去ってくれました。
やっぱりいいですね、空手は。

さて、タイトルの「前屈立ち?後屈立ち?」は、稽古後に移動稽古を復習していたSさんの話。
翌週に昇級審査を控えたSさん、課題の前屈立ち移動稽古の練習に余念がないのですが、なにやら微妙な動きをしています。
なんだろう?
と思って見ていると、前屈立ちで上段受けをする時に、腰を切り過ぎて前足が三戦立ちのように内向きになっていました。しかも前足の膝裏が相手に見えるくらいに。加えて伸ばすべき後足が曲がり、全体的に重心が後ろ側に・・・
「Sさん、それ、前屈立ちじゃなくて、剛柔流の後屈立ちみたいになってるよ!」
「え?ゴウジュウ流?コウクツ立ち?」

しまった。分かりにくい指摘になってしまいました。

「前屈立ちだと、前足は爪先が前を向いているはずなんだけど、内向きになってる」
「えー、腰を切ってるだけですよ。ほら。・・・あ、あれ?」
やってみると、やはりSさんの前足は内向きに。
「本当だ・・・。いつの間にかこんな癖が」

そう、癖っていつのまにかついているものなんですよね。

それから再び、前屈立ち上段受け逆突きを練習するSさん。
審査までに直るといいですね。

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手は上段受けではなありませんが、
剛柔流の後屈立ち。
後屈立ち