今日は早朝出勤で仕事を早めに片付けたので、
2つある空手のクラスの両方に出ることができました。

今回のテーマは、突きの見極めです。
これまでのような、蹴りに行くための仕掛け、繋ぎの突きではなく、倒すための突き。それを習得するためには、突きの攻防を“やり過ごす”のではなく、受けて打ち勝たなくては。今日は、そのための目慣らしに注力して、受け返し、技限定スパーリングに挑みました。

突きの間合いになった時、「早くやり過ごそう」と思わず、「とことん受け切る」と肝を据えます。そうすると・・・やはり見えてくるものがありますね。

先週、突き連打で押し込んできた長身のチェコ人Iさん
彼の突きのポイントは、ワンツーを打った後の返しの左ストレートだと分かってきました。ワンツーを外受けで捌いて、「さあ蹴り!」とフォームに入った瞬間にこの左ストレートをもらっていたんですね。Iさんの左ストレートは、私の中段回し蹴りよりもリーチが長い(笑)。そりゃもらうわけです。これが見えていなかったとは情けない。

幽霊の正体見たり枯れ尾花。
そうと分かれば、突きを外受けで捌くときにIさん得意のワンツー後の返しの左ストレートも捌いて反撃です。使ったのは、右外受けで返しの左ストレートをそらして、間をおかず右の中段回し蹴り。右手で受けて右手で蹴る昔からの得意技ですが、今日は面白いように決まりました。
(何度か即座に右中段回し蹴りを返されたので、次回はそれへの対処が課題ですが)

それにしても、残酷なのはリーチの差。
身長190cm前後の欧米人道場生は、私の突きを受けて返しの突きを出せば、確実に届きます。ところが同じことを私がやっても、全く届かない!(笑)
返しの突きを決めるには、どれだけの踏み込みが必要か、今日やっと掴めました。約30cmの踏み込みは不可避です。

うーん、この30cmが遠いんですよ(笑)。
とっさに踏み込み、しかも相手にとっては手を伸ばすだけの反撃も捌かなくては。相手は全く踏み込まず届くのに・・・。

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ともあれ、気持ちを傾けることで、昔から「とりあえずガチャガチャやっとけ!」と、勢いだけで乗り切っていた突きの攻防が、少し見えてくるようになってきました。
こうなると途端に面白くなってきますね。

突きを受け切り、きっちり返しを入れ、それに対する相手の反撃も捌く、そんな突きの攻防を実現するよう、次回も研究です。