昔からなのですが、
体が硬い割りに、突きよりも蹴り中心の空手スタイルです。

距離が遠い時や中間距離の時はもちろんですが、接近してパンチの打ち合いになった時も、頭の中では、「この打ち合いの合間に、どうやって蹴りを織り交ぜるか?」と考えてばかり。そのせいか、パンチの打ち合いの直前、最中、直後に、「いい蹴り」を出せるつもりですが、パンチで相手を崩したことがありません。
先日、突きだけのスパーリングをした時、自分の突きの単調さに改めて気づき、「これじゃダメだ」と痛感しました。

周りを見てみると、意外に女子道場生が、スパーリングで突きを上手に散らせて、相手を崩していることに気づきました。
特に、イタリア語のほんわかしたブログを書いているrimさん は、
自分よりリーチのある相手のストレートに下突きを合わせたり

片方の手でストレート→下突き、ダブルを打ち分けていたり
と中々のテクニシャンぶりを見せています。

パンチだけ見たら、つい単調なワンツーに終始しがちな私よりも明らかに上手い・・・!
というか、道場のどの男連中より上手い。元経験者のプライドを捨てて(?)素直にコツを教えてもらうことにしました。

彼女曰く・・・
①どうやったらたパンチが当たるかを考える。
②相手の受けのリズムを崩すように連打する。
 (片手のダブルはその結果)

③相手に当てられた瞬間は、逆に防御に隙ができるので、
 そこを狙って返す。

④その時、腹は意外と近いし、
 攻撃モードの時は防御意識が薄れやすい。

 隙が見えたら打っている。
とのこと。

①どうやったらたパンチが当たるかを考える。
これは、一番の根幹ですね。
私は蹴りのための突きばかり考えていて、突き自体をどう当てるかをそんなに詰めて考え込んでいません。頭の中でも、突き攻防のシミュレーションはほとんどしていないのが実情です。
そうか、まずパンチのための戦闘思考の欠落が問題だったのか・・・。

②相手の受けのリズムを崩すように連打する。
これも重要ですね。
私の突きは、蹴りを隠す役割ばかり考えていて、むしろ受けを誘うことばかりを無意識に行っていました。いってみれば、相手の蹴りへの防御のリズムを崩すことに留意していたことになります。
こうした発想を、手技の攻防の中でも考える。むむむ・・・なるほど。

③相手に当てられた瞬間は、逆に防御に隙ができるので、
 そこを狙って返す。

当てられたら返す、という動きは誰もが無意識にやっていることですが、これを意識して行うことが大切なのでしょう。意識しないところからは戦略も戦術も生まれませんからね。

④その時、腹は意外と近いし、
 攻撃モードの時は防御意識が薄れやすい。

 隙が見えたら打っている。
当てられた直後の返しを意識的に戦略的に行う場合の、一つの効果的な選択肢ですね。
私はどうも、下突き=接近間合いでの連打、のイメージが強くて、そうした使い方に終始してしまうのですが、新極真会の鈴木国博選手のように、ストレート間合いでも使えるパンチです。
しかも、rimさんの言うとおり、腹は遠いというイメージがあるのですが、ちょっと腰を入れればストレート間合いでも届くんですね。
ストレートへの返しでストレートを打つと、相手の突きを戻す動きで受けられてしまうことがありますが、下突きで返せば、受けられる可能性は低くなる。

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教えてもらうと、どれもこれも基本的なことですが、それが出来ていなかったんだなあ、と思い知らされました。
rimさんの指導後、①、②、③、④を意識して、相手の突きをリアルにイメージしながら、突きのシャドーを行ってみました。
ああ・・・確かに、こういうシミュレーションしてなかった・・・と実感。そして、突きの受け返しの動きを繰り返し内に、「あの時、こうしていればよかったのか」という気づきも。
これらの気づきを形にしいていければ、突きのレベルが上がりそうです。

できる人に教えてもらうって、大切なことですね。
rimさん、ありがとうございました。

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昨日の筋トレ。
V字腹筋60回
腕立て伏せ70回
ワンハンドローイング(片手6kg)30回×2セット
カールレイズ(片手6kg)30回×2セット