学生時代にフルコン空手のスパーリングをガツンガツンこなしていたので、打たれ強さには程々の自信があります。
稽古後、まだ当てる感覚を掴めていない初級者に直接突き蹴りを当てさせてあげたりすることもよくあります。

昨日は、蹴りの上達著しい日本人男性のAさんに中段回し蹴りを当ててもらい、「いいですね~」などと言っていました。
そこへ通りかかった某女子道場生。
「私もいいですか?」

突き蹴りのフォームがきれいな方ですが何分小柄なので油断してました。
「いいですよ。何を当てます?」
「左の突きを」
「どうぞ。じゃ胸か腹に」

小柄な女子のしかも左のなら、とタカをくくって自然体(組手立ち)になるはみ唐。
しかし・・・次の瞬間襲ってきた打撃はちょっと想定を越えていました

左自然体でステップインする某女子道場生。ステップインしながら腰を軽く左に回してタメを作り、着足するや腰を右に戻ながらの左ストレートでした。ステップインの勢いと腰の回転が一体化していたので、一瞬驚くインパクト! しかも更に伸びるフォロースルー!

イメージ的には、ガッグオッ
ガッがインパクトで、グオッがフォロースルーです。脳天にまで響く突きでした。
「グエッ」と言ってしまいそうになるのを堪えつつ、平然を装いました。

「い、いい突きだね。いまのフルパワー?」
「七割・・・くらいです」

あれで七割かよ!

「七割で今の威力はすごいね・・・」
「わたし左利きなんです」

左利きかよ!早く言えよ!
いや、左利きにしても見事な威力でした。全身の力を突きに集中させるフォームの良さはもちろんのこと、そのインパクトに耐える手首の強さもたいしたものです。

ちびっこ女子がこれだけの威力を出せるようになるのですから、ミット打ちの成果は恐るべしですね。

侮るべからずガールズフィスト。