今日も空手の稽古日。
朝の中級者クラスと昼からの初級・中級者合同クラスの両方に出たので、最後はバテバテ。
体の中の全部の塩分を出し切ったような感じですわ。
今日やった中でちょっと目新しかったのは、膝蹴りのミット打ち。
考えてみたら、この道場、道場生全員がある稽古メニューとしては、膝蹴りの打ち込みをやっていない。
まあ、膝より先を当てる普通の蹴りに比べ、体全体で突き刺す膝蹴りの破壊力は桁違い。おいそれとやらせられない、ということか。
先生:「じゃあ、見本を見せます。誰かミットを持ってください」
顔を臥せる男性陣。
うちの先生は、フルコン空手大手の全日本体重別選手権で上位入賞をしていたお方。
ミットを何個重ねても先生の突き蹴りを受けるのは命がけなのに、とうとう膝蹴り。
(道場生を殺す気ですか!)
先生:「じゃ、はみ唐さん、持って」
はみ:「お、押忍・・・(やっぱり俺か・・・)」
がっくりうなだれてミットを構えるはみ唐さん。きっと小さく見えたに違いない。
先生:「(道場生を見渡しながら)いいですか? 左自然体で、奥の右足で地面を蹴ります。腰を押し出しながら、右膝を前に突き出します。そして・・・(ここでモーション開始)・・・支えの左足でも地面を蹴って、膝を突き刺す!!」
道場生一同:「WOOOO!!!!」
そりゃ誰だって「WOOOO!!!!」って言うさ。
はみ唐さん、20センチくらい飛び上がったんですわ。
衝撃を逃がすために飛び上がった( 陸奥圓明流か!)わけじゃないんですわ。
体重をかけて先生の膝蹴りを押し返そうとしたら・・・気づいたら、宙を飛んでいたとです。
無事に着地はしましたが、(これが全日本経験者の膝蹴りか・・・)としばし慄然。
先生:「(ニッコリしながら)わかりましたか? こうするんですよー」
先生。
いつもは皆が慕う先生のやさしい笑顔ですが、今のニッコリはとても不気味だったであります。
押忍。
* * *
稽古後、Tさん(イギリス人、日本語うまい)が鏡の前で、習ったばかりの突き刺す膝蹴りを練習してました。
はみ:「熱心ですね。膝蹴り気に入ったんですか?」
Tさん:「(ニッコリして)とても気に入りました。私も上手くなって、はみ唐さんをふっ飛ばしたい。」
こ、ここにも不気味なニッコリが・・・。
Tさん、健全な切磋琢磨でいきましょうよ。ね。押忍。