大発生したバッタ、食べて危機克服できるか
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アフリカ北東部で大発生したサバクトビバッタが作物を食い荒らし、1200万人近くの人が食糧難に陥っている。国連食糧農業機関(FAO)の屈冬玉事務局長は1月30日、大発生が「人道危機をもたらしている」と述べた。
だがFAOが2013年に発表した「食用昆虫」についての報告書には、サバクトビバッタは食べられると書いてある。作物の敵を食べれば、食糧危機は克服できるだろうか?​​​​​​​​​​​​​​

イエメンで2016年に発生したサバクトビバッタ=FAO提供
専門家によると、それは難しい。​​​​​​​
オランダにあるワーゲニンゲン大学の教授で、FAOによる報告書の著者の一人でもあるアーノルド・ヴァン・フイスさんは、メールでの取材に「よく聞かれるんだけど」と前置きしつつ、こう答えた。「食べることを(バッタの)対策にするのは、忘れましょう」