トチ狂うんだよね…(T_T)

英・University of DundeeのJordan Skrynka氏らは、空腹状態と空腹ではない状態で報酬に関する意思決定を調査したところ、空腹時は後日に約束された大きな報酬よりも目先の小さな報酬を選ぶ可能性が高いことを、Psychon Bull Rev(2019年9月13日オンライン版)に報告した。
空腹時は目前の小さな報酬を選択しがち
空腹時は、後に入手できるごちそうよりも、今すぐ手に入るパンの方が報酬価値を高く感じ、遅れて手に入る報酬価値は入手までの時間が長いほど割り引かれる(遅延時間の経過に伴う報酬の価値割引の増加)。しかし、空腹状態が食物以外の報酬に対してどのように影響するかは分かっていない。
Skrynka氏らは、大学生50人(平均年齢21.7歳、女性28人、男性22人)を対象に、試験前に10時間絶食した空腹状態と試験前2時間以内に食事を取ったコントロール状態において、将来の報酬(チョコレート、金銭、音楽のダウンロード)を現在の報酬の倍に増やした場合、空腹が報酬の選好に及ぼす影響について検討、遅延による報酬の価値割引を測定した。
その結果、報酬がチョコレートの場合、報酬を得るまでに待てる期間はコントロール状態では中央値で35日であったが、空腹状態では3日に激減した。報酬が金銭の場合は90.3日が40.2日に、音楽の場合は39.7日が12.4日に減少した。すなわち、空腹時における食物に対する遅延報酬の価値割引増加は予測以上に大きく、食物ほどではないものの食物以外の報酬に対しても遅延報酬の価値割引増加が認められた。
空腹時の意思決定は慎重に
Skrynka氏は「小さい報酬を早く入手するという選択は必ずしも不適応な行動ではなく、避けるべき悪いことでもない。しかし、投資や健康のように短期の決断が長期的なマイナスの結果を生じさせうる意思決定環境では、空腹時に意思決定を行う際には慎重であるべきことを本研究結果は示唆している」と述べている。

英・University of DundeeのJordan Skrynka氏らは、空腹状態と空腹ではない状態で報酬に関する意思決定を調査したところ、空腹時は後日に約束された大きな報酬よりも目先の小さな報酬を選ぶ可能性が高いことを、Psychon Bull Rev(2019年9月13日オンライン版)に報告した。
空腹時は目前の小さな報酬を選択しがち
空腹時は、後に入手できるごちそうよりも、今すぐ手に入るパンの方が報酬価値を高く感じ、遅れて手に入る報酬価値は入手までの時間が長いほど割り引かれる(遅延時間の経過に伴う報酬の価値割引の増加)。しかし、空腹状態が食物以外の報酬に対してどのように影響するかは分かっていない。
Skrynka氏らは、大学生50人(平均年齢21.7歳、女性28人、男性22人)を対象に、試験前に10時間絶食した空腹状態と試験前2時間以内に食事を取ったコントロール状態において、将来の報酬(チョコレート、金銭、音楽のダウンロード)を現在の報酬の倍に増やした場合、空腹が報酬の選好に及ぼす影響について検討、遅延による報酬の価値割引を測定した。
その結果、報酬がチョコレートの場合、報酬を得るまでに待てる期間はコントロール状態では中央値で35日であったが、空腹状態では3日に激減した。報酬が金銭の場合は90.3日が40.2日に、音楽の場合は39.7日が12.4日に減少した。すなわち、空腹時における食物に対する遅延報酬の価値割引増加は予測以上に大きく、食物ほどではないものの食物以外の報酬に対しても遅延報酬の価値割引増加が認められた。
空腹時の意思決定は慎重に
Skrynka氏は「小さい報酬を早く入手するという選択は必ずしも不適応な行動ではなく、避けるべき悪いことでもない。しかし、投資や健康のように短期の決断が長期的なマイナスの結果を生じさせうる意思決定環境では、空腹時に意思決定を行う際には慎重であるべきことを本研究結果は示唆している」と述べている。