洋なし形体形の女性はCVDリスクが低い?
正常BMIの閉経後女性で関連
2019年07月19日

BMIが正常範囲の閉経後女性約2,700人を対象とした研究から、胴体が太く足は細いりんご形体形の女性では心血管疾患(CVD)リスクが高く、胴体が細く足は太い洋なし形体形の女性ではCVDリスクが低いとする結果が示された。米・Albert Einstein College of MedicineのQibin Qi氏らがEur Heart J(2019年6月30日オンライン版)に報告した。
全身の脂肪率はリスクとの関連認められず
これまで、BMIは正常範囲でも腰周りに脂肪が蓄積した中心性肥満(りんご形肥満)がCVD上昇に関連することが報告されている。Qi氏らは今回、BMIが正常範囲の閉経後女性では、頭部や上肢を除いた上半身(胴体)または大腿骨頸部から下(下肢)の局所的な脂肪の蓄積がCVDリスクに関連するとの仮説を立て、それを検証した。
研究には、Women's Health Initiative(WHI)参加者のうち、BMIが18.5以上25未満でベースライン時にCVDがない閉経後女性2,683例を組み入れた。身体組成は二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)により評価した。追跡期間の中央値は17.9年だった。