ありがたや、ラマ様。




まだ、先の話だと思うけど、こういうのはイッキに進むから。
インフルエンザでもなんか聞いたな?

患者から採取したT細胞をキメラ抗原受容体(CAR)を発現するよう遺伝子改変してから患者に戻すCAR-T細胞療法は、血液がんの治療で極めて有望とみられている。しかし、固形がんでは適切な標的が見つからず、有望な方法はなかった。米・Boston Children's HospitalのHidde Ploegh氏らは今回、腫瘍微小環境を標的とするアルパカ由来の小型抗体(ナノボディ)を用いてCAR-T細胞を作製し、黒色腫および結腸がんのマウスモデルで試験した結果、有効性が確認されたとProc Natl Acad Sci USA(2019; 116: 7624-7631)に発表した。

これまで固形がんには適用できず
 1989年、ラクダから採取された凍結血清試料の検査を頼まれたベルギーの2人の学部生が期せずして未知の種類の抗体を発見。通常のIgG抗体は2つの重鎖と2つの軽鎖から成るのに対し、見つかったのは2つの軽鎖がない小型の重鎖抗体だった。この抗体の存在はラクダだけでなく、ラマやアルパカでも確認された。"ナノボディ"は重鎖抗体の抗原認識能力を保ちつつ、さらに短縮させた蛋白質断片である。