石破茂が総理の座に居座る構図は、もはやイデオロギー(保守かリベラルか)の問題ではない。もっと根本的な、民主主義そのものを破壊する構造の問題である。
これまでに民意は、4度にわたって石破茂に「NO」を突きつけてきた。総選挙、都議選、参院選、そして党員票である。いずれの場面でも石破茂は「信任されていない」。それにもかかわらず、彼は党内政局で勝利し、総理の座に就いた。
しかし、本当に深刻なのはここからだ。国民が石破茂を拒否しているにもかかわらず、自民党の国会議員たちは彼を担ぎ続けているのだ。
なぜか?
おそらく多くの議員が、石破体制下での「報復」を恐れている。公認権を盾にされたら選挙が戦えない。だから沈黙する。裏金問題を理由に旧安倍派や保守系議員を排除し、空いた公認枠に“従順な者”を配置する。それを見て他の議員も口を閉ざす。この恐怖支配は、もはや独裁に近い。
だが忘れてはならない。最初に民意(党員票)を裏切ったのは石破茂ではなく、石破茂を総裁に選んだ他の自民党議員たちである。そして、三連敗という明白な民意を突きつけられた後も、石破茂の続投を黙認しているのも、また自民党議員たちなのだ。
このままでは自民党は「民意の敵」「国民の敵」と見なされても仕方ない。石破茂が国民の敵となった瞬間、自民党が彼を守るならば、その自民党こそが日本の敵となる。
今、自民党の保守派、良識派に問いたい。
あなたは石破茂の恐怖政治に屈して、国民の敵になるつもりか。 それとも、国民の側に立ち、民意と責任を守る覚悟があるのか。
民主主義は、沈黙する者の数で壊されていく。いま黙っていることが、後に取り返しのつかない結果を招く。国民が見ているのは、石破茂だけではない。黙っているあなたたちの姿でもある。
【結びのメッセージ】
自民党の堕落を見逃すことは、日本の民主主義を終わらせることに等しい。国民の声が、自民党を変える最後の砦であるならば、私たち一人ひとりがその声を上げるしかない。