福祉の役割は簡単に言うと「困ってる人に手を差し伸べる」ことだと思う。
しかし、現状は「私、困ってます」と自ら手を挙げないと手が差し伸べられることは無い。
「申請主義」申請しないと福祉サービスは受けられない。
無報酬の民生委員が手を挙げられない「困っている人」に手を差し伸べようとするシステムもあるが、それでは足りていないようだ。
福祉を提供する側は「手を差し伸べる」のではなく「手を挙げた人に手を差し伸べるかどうか決めている」のが現状である。
あまねく「困っている人」に手を差し伸べるのではなく、手を差し伸べるべき人を選定してる。
しかも、困っていることの種類によって誰に向かって手を挙げれば良いか考えなければならないのは困っている人、本人である。
困ったときどこに手を挙げれば良いか知っている人は少ないと思う。自分がこんな状況になるとは思っていなかったのだから。
老若男女、健常者、障害者。何か人生の上で困った人は「ある一つの所」に相談に行けば、一人ひとりに相談員がついてその人の困りごとを解決するための支援策をコーディネートする。そんなシステムを創りたい。