水戸の畑の方で、と言うのは那須高原の畑にもあるから気候の違いのため別々に記録しなくちゃならないから。

で、自宅近くの関東平野北端あたりの畑では、サミットが収穫できた。

 

 晩生のはずなのに6月下旬から7月上旬に採れてしまって、今年は10日ほど早いわ平年よりも。

お味は?。

うーん、酸っぱめだ。

晩生品種はすっぱくなりやすいから、スパルタンと比較しているからでもあるがそのスパルタンも今年はすっぱめに出来てしまってしまっているが、降雨の影響なのか、サミットの品種自体がもともと酸味系なのか、酸味強め。

 つくば市で甘ーいサミットを食べたことがある。

その樹には、特大の大粒も一部混じっていたな。

那須高原では毎年酸っぱいから、これらの平均をとれば、サミットはやや酸味多め、という品種でよさそうだ。

ハイブッシュブルーべリーとしてはむしろこれが普通かも。

 

 サミットは粒サイズが、カタログ宣伝よりもやや小さく感じる!。

収穫初めに目をひくような特大サイズも出来ることがあって、それは3グラムから4グラムくらいか。

そのためにカタログでの大粒表示になっていると思うが、そんなデカ粒は数がない。

実際の平均は、中の大の粒サイズといったところか。

 

収穫後半には、ただの中粒が多い。

南部ハイブッシュ品種のなかではサミットは大粒ということになっているが、そんな大粒がゴロゴロ採れると思うのは大マチガイというわけさ。

やっぱり中粒が多いわけよ。

 

 言い換えればそれまでの発表年度が早い南部ハイブッシュは、中粒か、中の小サイズが多かったことを暗示しているわけだ。

南部ハイブッシュの超最新品種だったら、もっと大粒品種が登場してきているが、それらはパテント誓約で縛られていて自由に殖やせないので、パテント無しでいえばサミットは大粒の方の品種だと思う。

 

 小粒は収穫が面倒だからな。

オニールと同じぐらいのサイズかな、サミットは。

オニールも特大の大粒ができることがあるがそれは数少ない。

サミットはやや大きめで、2グラムぐらいが大部分か?。

測ってないけど。

 

 モニリア病は出てなかったけど、酷暑もあってか、果実の一部が痛んで軟化しているのが時々あった。

食べてもそうはおかしくないが、那須高原のサミットには見当たらなかったので気になる点だ。

果実が軟化する病気かもしれない、その軽症で。

 

 生育は、枝がぐんにゃりして、果実の重みで雨が降ると枝が水分多くなるからそのときに、枝全体がしなってしまう。

支柱を立てて、とじひもなどでこまめに縛っているが、サミットは枝分かれしやすい品種のこともあって、切り詰めで枝を更新させて強い再成長をさせて枝を立てていくのが簡単のようだ。

スパルタンとかだと1本棒のシュートが出易くてそのまま長過ぎるが、サミットは枝分かれしながら伸びていくので、適度な形になりやすい。

 

 というか、2年枝、3年枝はもじゃもじゃになりやすく、その枝にさらに成長させるとこんがらがって収拾がつかずに剪定も手間がかかりすぎる!。

ばっさり切って、主幹から萌芽更新した方がてっとりばやいから。

あまり大木には育ちにくい品種だ。

小さめで更新を繰り返す品種かな。

 

これは那須高原で以前に撮影したサミット

 

果実は白粉多く、酸っぱいのは困るが、レモンスカッシュのような酸っぱい飲料系というか、総合的な品質は良い方だろう。

果実が美しく、見栄えがする品種だ。

真夏に酸っぱいのは、かえって冷蔵保存の日数が長くもつように思える。

接ぎ木しやすいという特性があり、スパルタンの接ぎ木失敗が多いので、その補植用の品種としてうちではスパルタンの列の間に数本ぽつぽつと接いである。

 

 なにしろ南部ハイブッシュの最新品種はパテントの契約上、接ぎ木が禁止状態になってしまっていることもあって、今後も皆パテントだのライセンス品種だのになるだろうから、パテント品種になってなく粒が比較的大きなサミットには注目せざるを得ない。

那須高原だとお盆用のブルーべリーとして冷蔵保管しておくのを考えているが、他の晩生品種であるカロラインブルーとかエリオットは、それらは接ぎ木成功率も夏期成長もかなりの問題点を抱えていてさ、増殖しづらい!。

 

水戸の畑の方に話を戻して、雀の突つき害は少なかろうと予想したが(サミットはやや酸っぱく、スパルタンのオトリ小粒果が大量にある時期)、比較的には少ないけれど、モロ突かれたから安泰ではなさそうだ。