ヒンボートップはじつによく成る。

まさに四季成りイチゴというべきか、初夏から晩秋まで連続的に成りっぱなし!。

開花が続いて、結実性もいい。

そう喜んでいたのだが、欠点がいくつかあってそれは我慢していた。

これはヒンボートップ

 

 が!、大関ナーセリーのカタログに「ナンタヘーラ」というひときわ甘い新品種が紹介されていた。

ナンタヘーラはハチミツのように甘い・・・?!という。

となるとだ。

ヒンボートップの欠点が気になる。

弱点を突いているからだ。

今まで育てているヒンボートップは、これがな、糖度が低いんだ。

 

 たくさんの果実が成り続けるヒンボートップ、その成りはいい。

驚異的な実力だ。

でも、糖度がいつも低めでさ・・・。

それが気になってた。

中程度にはうまい。

 

 あと、タネがでかすぎるとか、イモムシが入ってその味を舌で感じてしまって慌てて吐き出すとか。

四季成り性はそのままで、高糖度であったら、という願いはあった。

それを新品種ナンタヘーラが、解決する可能性が高い。

というわけで、購入したぞ。

値段はずいぶん高かった。

数千円なり。


 

 続いて購入したるは、今度はブラックベリー。

これまた既存の品種と比較のうえでだ。

今までブラックベリーを植えてて、その欠点をこれまた突いているから、新品種を植えざるをえない。

 

 既存の品種として、プライムアーク45というのを植えてある。

これは甘い!。

充分うまい。

さらにその前に植えていた品種として、ブラックベリーのソーンフリーというのもあった。

これがあまりに酸っぱくてな・・・。

頭痛レベルの酸っぱさで困り果てていたが、新しく登場したプライムアーク45は、美味しい甘さで満足していた。

 それなりに満足していた。

が!、欠点は無いこともない。

それを意識したのは、その弱点を克服した(と思う)新品種が登場したからだ!。

 

 プライムアーク45は、2季成りということになっているが、秋は実が成らない。

カタログ上では秋も成ることになっているが、オレが栽培した経験では、夏本番になって酷暑のシーズンを迎えると、プライムアーク45の未熟果実は焦げたように黒ずんでしまう。

 

 晩秋になって涼しくなると開花はするが、もう冬も近くて熟すまでに至らない。

その年だけでなく、他の年にも熟さないのだから、ブラックベリーは四季成り性は持たないのだろう。

ラズベリーと違って、ブラックベリーは暑さには弱いようだ。

 

 ただ、秋が成らないことについてはオレはあまり問題視していない。

ブラックベリーの秋成りについてはあきらめた。

高温が原因みたいだから。

 

 さて、カタログに出たプライムアークフリーダムという新品種は、6月上旬から熟すとある。

かなりの早生だ。

今まで植えているプライムアーク45は6月中旬から熟すことになっている。

新品種の方がさらに10日ほど早くから熟すことになる。

 

 8月本番の酷暑になれば、うまい果実が熟すのは終わってしまう。

高温の時期が来るまでの間までは花が連続的に咲き続けて、果実が次々に熟す。

ので、プライムアークフリーダムは早生だから、そのぶんだけ長く美味い果実が成り続けるだろう・・・。

10日間ほど延長できる。

しかも梅雨入り本番前にだ。

 

 ついでにいえば、枝にトゲがないからな、プライムアークフリーダムは。

プライムアーク45はすさまじいトゲがある。

まあ、トゲは欠点ではあるが、それはオレはあまり大きな問題だとは思っていないが、トゲが無いなら無い方が便利だし。

というわけで、プライムアークフリーダムの苗木も導入した!。


 

 あと、もう一つの新品種導入だ。

園芸カタログを見てたら、ウルトララズベリーというのがあった。

熟す時期が驚異的な早さで、5月下旬からという極早生だ。

 

 オレのあたりの地域でいえば、気温がやや低めのこともあって、5月から採れる果物というのは限られる。

ブルーべリーもブラックベリーも6月からだし、ヒンボートップだって6月からだ。

でも日本産のモミジイチゴという野生のキイチゴは、5月下旬から熟す。

が!、モミジイチゴは野生種ゆえ、結実性があまりにも不安定で、畑に植えても実がならん。

 

 ウルトララズベリーはモミジイチゴの改良種かな?と思った。

ら、違うという。

ネットで調べたら予想外なことに、クマイチゴの改良種なのだという。

野生のクマイチゴなら那須高原などで採取したことがあるが、そんなに早生だったかな?

 オレの地域ではそんなに早生にはならないだろう。

ともあれ、果実の数はとってもよく成るそうだ。

それに、直立して茎が自立するのだという。

直立する、とわざわざ付記するのは、これまた、既存のラズベリーの欠点として、直立しないという問題点があるからだ。

 

 ヒンボートップは添え木をしないと、幹が横倒しになってしまう。

2m以上も伸びるのに、重さで傾いてしまうんだ。

だからヒモで棒にいちいち縛り付けていかなくちゃならないんだぜ。

面倒だ。

 

 プライムアーク45はそこそこ自立する茎の堅さがあったように思う。

が、添え木をしないで済む直立性のキイチゴというのは、栽培が省力になる。

オレがラクできる。

 

 というわけもあって、ウルトララズベリーも購入した!。

ラズベリーやブラックベリーなどキイチゴ類は、次々にイロイロと導入して、試行錯誤の連続になっているのが現状といったところで、その流れの一環ではあるな。