こんにちは~ハミちゃんです![]()
実は今年度より
訪問看護の世界へ踏み出しました。
・自分のライフワークバランスを整えたかった
(夜勤や残業を減らしたい)
・新しい場所で挑戦・成長したかった
が主な理由です。
最初は訪問に同行、徐々に独り立ちしていく
感じなのですが、
今週の訪問を通して
健康管理より大切かもしれない訪問看護師の役割に
気づいてしまったんです![]()
ある男性の自宅に訪問した際のできごとでした。
訪問にうかがうと、Aさんはぼーーっと1点を見つめて
座椅子に座っています。
部屋には乱雑に置かれた新聞や本やDVD。
ヘルパーさんが入ってから居室がきれいになったと
先輩看護師さんは言います。
確かにAさんは掃除をする元気もなさそうだ・・・
何にも興味がないのか?
これまでどんな本やDVDをみていたんだろう?
いつも何をしてすごしているのだろう?
沢山の疑問がわいてきました。
先輩看護師さんが話かけます。
「〇〇さん、今日元気ない?」
「・・・」
最初は質問への返答もいまいち。
それでも先輩看護師さんはケアをしながら普通に会話を
続けます。
すると、
ポツリポツリとAさんが言葉を返すようになってきました。
そして、看護師とAさんの目が合うようになってきました。
文章での会話を続けてくれるようになりました。
先輩看護師さんの冗談にも薄く笑いを返してくれました。
看護師に自ら質問してくれました。
あっという間に1時間の訪問が終了し、
Aさんは手を振って私たちを送り出します。
この訪問に同行して感じたこと、それは
看護師の役割って健康管理だけじゃないなって
ことです。
Aさんの唯一の身よりは弟さんで、連絡は取りあっていません。
足腰の弱りから外出頻度も少なく、仕事も退職済み。
社会とのつながりが希薄な生活であるとイメージができます。
でも、健康管理や最低限の生活維持のため
看護師やリハビリ、ヘルパーさんが介入することで
Aさんは社会とのつながりを持つことができています。
Aさんがどんな風に感じているかは分かりません。
でも「歩くとすぐ疲れちゃうんだよね」と
言っていた言葉の裏には、
「もっと歩けたらいいのに」
「沢山歩けるようになったらやりたいことがある」
という想いすら感じられました。
人は、人との繋がりがなければ
生きる力が枯れてしまうと私は思います。
自分の身を振り返ることも少ない
自分の存在意義を見出すことも難しい
そんな毎日から生きていることの幸せを
実感しにくい人もいるのだろうと考えています。
他人との会話によって、
言葉が生まれ、感情が生まれると、
変わらない色褪せた毎日が、
少し彩られる気がするんです。
必ず幸せなことだけでないかもしれません。
それでも、気持ちや自分自身に変化があるから
自分は生きているのだと実感できると思います。
今回の訪問で学んだのは、
看護師が介入する目的は「健康管理」がメインにはなりますが、
利用者さんが社会との関わりを維持するための役目も
果たす必要があるということ。
だから、コミュニケーションの中で
冗談を言ったり、笑顔で接したり、
相手の反応を見ながら会話を重ねたりすることも
立派な看護師スキルであるなあと、思ったわけですね![]()
まだまだ訪問看護師としては初心者なので、
訪問同行では、自分と先輩のスキルの差を見せつけられます。
でも、私と関わってくださる利用者さんに、
なにか良い影響をもたらしたい。
そういう想いは持ち続けようと、思った出来事なのでした。
まだまだだなあ~~私。
頑張りすぎずにこれからも沢山のマナビを
吸収していきたいです…!
最後までお読み下さりありがとうございまいた![]()