著者名:湊かなえ/著
書籍紹介:
愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。
第29回小説推理新人賞受賞。「本屋大賞2009」受賞作品。
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。
ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。
選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。
(。-ω-。)↓↓↓↓以下、ネタバレしています↓↓↓↓(。-ω-。)
いや~~~~・・・
あっという間に読み終わっちゃいました
本ってあんまり読まないんですけど・・・
こんなすらすら~~と読めるものでしたっけ???
最初の方はなんか、「ちょっと言葉おかしくない?」「表現ちがくない?」とか多々疑問点は出てきましたが・・・
(初出版だからでしょうか・・・?)
とにかく・・・
私には全てのことが新しいことでした・・・。
愛娘を殺された教師・・・。
犯人A・Bとその母親・・・。
そして犯人・・・。
それぞれの視点から物語は成り立っており、読んでいくうちにどんどん真実は見えてきます。
少年法は2007年に12歳に改正されました。
ということは、この殺人を犯した犯人は13歳であるわけだから・・・
法で罰することもできたわけですよね・・・。
それでは、証拠もあるにもかかわらず、この教師の母親はなぜ警察に殺人だと言わなかったのでしょうか。
本にあるように、指導者でもあるわけだから・・・でしょうか・・・?
違いますよね・・・
自分の手で少年2人を罰するためです。
そのやり方がほんとに怖い・・・。
ひとこと・・・たった一言はなった言葉で、これまで人を堕落の底に突き落とすことが出来るなんて・・・
人間はある意味、繊細で、想像力もあり、人情もある・・・。
そこを利用した、ほんとに恐ろしい復讐劇です。
でもこの担任を責めることが出来るでしょうか?
そんな答えも自分で導きだす本なのかもしれません・・・。
最後に犯人2人はこれで罪を認識し、償うことができたということなのでしょうか・・・。
担任の母親は本当は教師として立派に任務を果たしたということなのだろうか・・・
その捕らえ方は読む人それぞれだと思います~~~
私は、完全なる復讐劇・・・って思っちゃいましたけど^^;
少し気になったこと・・・。
この本、中学生もけっこう読んでいるみたいなのですが・・・
HIVに関してほんとに認識が合ってるのでしょうか??
ネタバレですから書きますが・・・
教師は犯人の2人の牛乳にHIV感染者の血を混入します。
それで、その1人は「自分が感染した」と神経がおかしくなっていくのですが・・・。
そんなことでHIVって人にうつるのでしょうか・・・。
う~~~ん・・・その辺をどこかできちっと説明してほしかったですね・・・。
この本だと、うつる可能性がある。とのことで説明されちゃってますが・・・。
まぁ内容的にはかなり入り込めるお話でした!
映画がとっても楽しみだなぁ!!!