続きです。

CTとMRIを撮って、医師の先生たちが話し合っている横で、私は手術の準備をしてもらっていました。

 「剃毛します」と看護師さん。え?なんで?と思っていると、「鼠径部からカテーテル入れて手術するんですよ」と説明してくれました。頭を切るのだとばかり思ってました。

 それから、尿の管を入れたり病衣に着替えたりをしてもらい、いつのまにか点滴もついていました。

 

 母が病院に到着し、隣の部屋でCT写真を見ながら説明を聞いていたようです。

そうこうしているうちにオペ室の準備が出来たようで、手術台に乗せてもらいます。

先ほどとは違う医師の先生が執刀するようです。

 

オペ室の天井は、青空&雲くもりくもりで なかなか可愛い。

 

 「局所麻酔をして鼠径部からカテーテルを入れて血管の様子を撮影して、それから全身麻酔をして、脳の出血してるところにコイルを詰めて止めていきます~」とはっきり大きな声で説明してくれた、と思います。このあたりの記憶があまりハッキリしません。

 全身麻酔の点滴が入りだしても、しばらくは意識があり、モニターに映る自分の脳を、眼だけ動かして見ていました。

鼠径部のカテーテルを動かされると、痛くはないけど引っ張られているような感覚はあります。モニターの脳画像にカテーテルらしき物が入ってきているのも見えて、医療技術の進歩はめざましいものだ!などど他人事のように感心していました。

 

そのうち、やさしいBGMがかかり、ゆず、スピッツ、などのオルゴールVer を聞きながら

だんだん麻酔が効いてきてポーっとしていると、モニターを見ながら操作していた先生の声が…

 

      「噓だろ~  これはまずい…」

 

 ああ、何かまずいんですね、先生、日曜日なのにお手数かけて申し訳ないです…

と考えながら、そこから眠ってしまいました。

 

 (後から先生に聞いたのですが、「嘘だろ~」は、破裂した動脈瘤を直している間に、違う血管が詰まってしまっていて、10分くらい脳梗塞状態になっていた、との事でした。コイル塞栓術ではありえる合併症だそうです。カテーテルを通したときに、血栓も脳血管へ運ばれてしまうこともあるのでしょう。

すぐに適切な処置をして、詰まりを治してくれたので、後遺症はほぼありません。

 術後のCT写真では右脳の一部に黒いところがあるのですが、「右脳のこのあたりだと、芸術とかセンスとかに影響があるかもしれないけど、日常生活に出る支障はほぼ無いと思う」と言われました。)

 

 手術は体感的には1時間くらいかなと思っていたのですが、診療明細など見ると、4時間30分かかっていたようです。

 

「○○さーん!! 終わりましたよー! 頭切ってないし、髪の毛剃ってもないよー!」

 

と、先生の大きな声で目覚めました。

 

次に続きます