くも膜下出血で手術→入院していました。

 

超高齢化地域、地方都市の病院ですので、病院は高齢の方が多く入院されています。

私は立派な中年なのですが、同室の皆さんの半分くらいの年齢なので、ここでは若者扱いでした(笑)

 

4人部屋に移った日、車いすを押してもらってリハビリに出かけ、部屋に帰って見ると、何だか看護師さん、助手さんが合計4名ほどいて、慌ただしい雰囲気・

「あ、OOさん、帰ってきちゃった? ちょっと掃除してるから…。」と言われ

部屋を見ると、床の上に大量の血液!私のベッド(窓ぎわ)の近くまで血が飛んでいて、帰るに帰れませんあせる  理学療法士のKさんが「もう1周してきま~す!」と言って車いすを押してくれて、部屋が片付くまで、ぐるぐると病棟を散歩することになりました。

 お年寄りは、よく点滴を抜いちゃう事、さっきのは、抜いたというより、途中の部品を自分で外しちゃって、大惨事(上からは点滴液、腕側からは血液が噴き出ていたようです。)  など話して 掃除が終わったころに部屋に戻りました。

 

 本当に、点滴抜いちゃう方はすごく多かった! そのたびに看護師さんに叱られていたけど、何回も抜く。というか、邪魔だから取る、という感覚かな。認知症のある方は大体取ってしまうそうです。

 

 

 急に「みんなが心配してるから、家に帰る!」と急に帰ろうとする人、

 「財布がなくなった!」と騒ぐ人、

 トイレに行ったら、病室に戻れなくなって、迷子になっている人

いろんな方がいて、私はまだ歩けないのでカーテン越しに聞いていました。

 毎日、何回も同じことを聞かれたり、何回も点滴抜かれたりして、看護師さんも大変だな、と思いました。

 

 同室だったN村さんというおばあちゃんが「景色が見たい」と言って窓際に来るので、時々おしゃべりしました。

 「お姉さん(私の事)、どこが悪いん?」と 20回くらい聞かれましたw

きっと、大事なことだから覚えておきたい、と思って何度も聞くのだそうです。

 なので、私も何回も答えました。

「退院したら、私のうちに来てね。抹茶をたててあげるから」

N村さんは、元気な時は茶道、華道の教室をされていたそうです。

 しっかりお話しされるし、歩行も安定しているし、姿勢もよく、若く見えるのですが、認知症はだいぶ進んでいる、と看護師さんは言っていました。

 

 N村さんは翌日退院して行かれました。  本人は家に帰る~と言っていましたが、入所していた施設に帰るのだそうです。 元気にされているといいな。