韓国ドラマを見ていて良いなーと思うのもののひとつは、焼き肉屋さんで、仲の良い人たち、家族や恋人同士で、焼き上がった肉をサンチュに包んで、「アーン」と、相手に食べさせてあげるシーンです。
日本では、男女関わらず、「おひとりさま」が増えてきているようです。「孤独死」などという言葉もよく聞きますし、ヘイト・デモやネトウヨが増えたり、殺伐とした雰囲気が、遠くのハンブルグにいても伝わってきます。
そんな中で、焼き肉をサンチュに包んで食べさせてあげるという愛情のこもった行為を日本に輸入することは、超極秘ビジネスアイデアではないでしょうか。下手すると執事カフェより流行るかもしれません。
既存の焼き肉屋で、焼き肉を食べさせてくれる、専門の店員を養成します。もちろん、食べさせるだけでなく、お客さんの話相手にもなります。親しみ度をアップさせるために、回数券制度にすると良いかもしれません。あと、お客さんの要望次第で、お母さん、お父さん、兄妹、恋人、友達といった、いろんな役割を演じてくれると、心地よさがアップするかもしれません。入場料は、学生・失業者・年金生活者等は割引です。家族や恋人を連れてくるお客さんは、上級者向けの扱いを受けます。
ベジタリアンは、肉ではなく、野菜、ハルーミなどを焼いてもらいます。
ヘイト・スピーチを発する人々の中には、愛に恵まれない人が少なくないと思うので、そんな人たちが愛情のこもった焼き肉を口に入れてもらえば、心を入れ替えるかもしれません。在特会の人々には、特別招待券を発行します(ただし、1人での来店が条件です。)。生活保護の一環として、サンチュ巻きのタダ券を月に一回支給します。野宿者支援の場面にもケータリングします。
学校の行事も、遠足ではなく、焼き肉パーティーで、サンチュ巻きの練習をします。夏休みは朝のラジオ体操ではなく、家庭内でサンチュ巻きをすることによって、スタンプカードを埋めて、景品をもらいます。「3分クッキング」や「きょうの料理」でも正しい焼き肉の食べさせ方を紹介します。
こうして日本中に、焼き肉を好きな人に食べさせて上げる習慣が広まれば、もしかしたら、日本はもうちょっと良い場所になるかもしれません。