「大丈夫」って、本当に大丈夫ですか?
「わからないけど、人に聞けない。」
「不安だけど相談できない。」
「手伝ってほしいけど、お願いできない。」
そんな経験はありませんか?
実は先日、
83歳でひとり暮らしをしている母が
救急車で搬送され、現在入院しています。
脱水症状と熱中症の可能性がある
とのことでした。
ガリガリに痩せてしまった母を見た時は、
何が起こったのかわからず、
ただただ驚くばかりでした。
「自分で大丈夫」の言葉を信じていました
5月の連休に実家へ帰り、
主人と一緒に家の片付けをしました。
その時も大きなゴミ袋15袋ほど
処分しましたが、
母は元気そうでした。
その後は
車を修理に出していたこともあり、
約2か月会いに行けませんでした。
連絡もないので、
「元気だから連絡がないんだ。」
そう思い込んでいました。
でも、それは違っていたのです。
近所の方が異変に気付き、
救急車を呼んでくださいました。
話を聞くと、
「最近は外に出ることが少なかった。」
「雨戸も閉めたままの日が多かった。」
「6月末頃から食べられないと言っていた。」
そう教えてくださいました。
さらに、
腎臓の病気で毎月通院していると
思っていたのに、病院へ確認すると
最後の受診は昨年12月だった
ことも判明しました。
母も「助けて」が言えなかった
母はいつも、
「自分で行くから大丈夫。」
「自分でやるから大丈夫。」
と言っていました。
私は、その言葉をそのまま信じていました。
でも本当は、
「病院へ連れて行って。」
「助けて。」
「手伝って。」
その一言が言えなかったのだと思います。
実は私も同じでした
この出来事を通して、母だけではなく、
自分自身にも重なるものがありました。
私もずっと、
「人に頼ってはいけない。」
「一人で頑張らなければいけない。」
そんな思い込みを抱えて生きてきました。
自分にムチを打ちながら、
何でも一人で抱え込んできました。
でも、その考え方こそが、
自分を苦しめていたのかもしれません。
「頼ることは弱さではない。」
そう少しずつ受け入れていきたい
と思いました。
子どもも「助けて」が言えないことがあります
母の姿を見ていて、
子どもたちのことも思い浮かびました。
子どもも、
「お母さんに心配をかけたくない。」
「忙しそうだから言わない。」
「迷惑をかけちゃいけない。」
そんな思いから、本当の気持ちを
しまい込んでしまうことがあります。
兄弟姉妹が多い家庭では、
「私はいい子でいよう。」
そんな気持ちを抱えてしまう子もいます。
だから、
「大丈夫。」
と言いながら、
本当は苦しくても我慢してしまう
ことがあるのです。
時には、
心配をかけないように
嘘をついてしまうこともあります。
子どもの心に「安心できる居場所」を
子どもが安心して話せる家庭。
「話すとホッとする。」
「ここなら本音を言っても大丈夫。」
そんな場所を、おうちの中につくっていきませんか?
安心して休み、
エネルギーをため、
また前を向いて歩き出せる。
そんな家庭こそ、
子どもの心を守る居場所になります。
今日からできる関わり方
話しやすい人には共通点があります。
それは、
8割は聴き役に徹すること。
「うんうん、へー、そうなんだ」
と。
そして、自分の気持ちは
「ママは〇〇と感じたよ」
という私メッセージで伝えることです。
人は、
「変わりなさい。」
と言われると、防衛反応が働きます。
でも、
「話を聴いてもらえた。」
「受け止めてもらえた。」
そう感じると、自分から少しずつ動き始められるのです。
今日、お子さんが話してくれたら、
途中で否定せず、
アドバイスを急がず、
ニュートラルな気持ちで
最後まで聴いてみてください。
そして、
お子さんの表情や声の変化を、
そっと観察してみてくださいね。
おわりに
今回、母はまだ体調が優れず苦しんでいます。
でも病院で過ごす姿を見ていると、
「やっと安心できた。」
そんな表情にも見えました。
私たちはつい、
「頑張ること」が正しい
と思ってしまいます。
でも、本当に大切なのは、
「助けて」と言える安心感。
そして、
「大丈夫?」と寄り添ってもらえる信頼関係。
その積み重ねが、
子どもの心を守るココロ貯金になっていくのだと、
改めて感じています。