6月29日は 六甲読書クラブの日。


毎回、気になる本を取り上げ、ポイントや読みどころをお話して

ディスカッションします。


昨日取り上げたのはこの本。


元日経新聞記者鈴木淑美がお教えします◇ファンを増やす文章術・会話術

デシの『人を伸ばす力』です。


関学のビジネススクールの授業でも何度も言及されていました。

組織のマネジメントだけでなく、

教育や子育てにも幅広く応用可能なヒントが詰まっています。


読書会はまず、デシの主張を簡単にまとめるところから。


デシはこう問いかけます。


 オットセイは飼育員のトレーニングで芸をする。

 芸をしたらごほうびに魚がもらえるからだ。

 飼育員がその場にいなかったら――魚がもらえなかったら

 オットセイは芸をやめる。


 飼育員がそこにいなくて、魚を与えなくても

 芸をしてもらうにはどうしたらいいか?


つまり、

 自分がそこにいなくても、部下や子どもが

 こちらの期待する行動を続けてもらうにはどうしたらいいか

ということです、


そのために考えるべきは「内発的動機づけ」。

外からの圧力ではなく、自分から学びたい、やりたい、という意欲をもたせること


一方、ごほうび(報酬)を与えてやる気を起こさせるのは

「外発的動機づけ」といいます。

報酬のほかに、〆切、監視、評価、競争、規制・・・など。


報酬を受けると、活動そのものに対する興味が薄れ、

それを得るための手っ取り早い方法を考えるようになります。

報酬がなくなると(減ると)モチベーションが急降下。

いい点をとればおこづかいをくれた→がんばった

たとえば

→あるときからおこづかいが減る→モチベーション下がる

→おこづかいくれなくなる→モチベーション完全に下がる



内発的動機づけに必要なこととしてデシは3つあげています。

1 自己決定させること

2 有能感(うまくできる、という感覚 

    自分のやっていることが成果につながっている実感)

3 人間関係をもたせること


そのそれぞれについて説明して、

あとは参加メンバーの仕事の現場でのエピソードや解決方法などを

自由に話していただきました。


元日経新聞記者鈴木淑美がお教えします◇ファンを増やす文章術・会話術  約10名が参加しました。お子さん連れのかたも合格


最初に話題になったのが

「お教室(趣味系)」運営における生徒のモチベーション維持


参加費、お教室の内容、クールの回転(ワンクール何か月?)などによって

生徒さんのモチベーションのあげかたもさまざま。


そこから、「お教室とサロンの違い」というトピックが示され(一同、深く感心)

規模が拡大するとモチベーションのあげかたも違ってくるのでは

という意見も出ました。


最も議論がもりあがったのは「男性と女性のモチベーションUPの違い」。


男性は目標や競争、評価でモチベーションを上げることが比較的容易ですが

女性は・・・目標を設定されてもそこまで素直にはなれないかも・・・


では女性のモチベーションはどうやって上がっているのか?


みな自分の経験をもとに意見を出しあい、「名言」連発!!


T川さん、S本さんの名言には全員が思わずメモメモ・・・・「語録」ができそうです(^O^)



スゴク刺激的な議論になって、

私自身「なるほど~」と思うこともしばしば。

これはもっと突き詰めたら面白いことになりそう!

 

ひとつだけいうと、

女性は自分でこまかくモチベーションを上げるのがうまい、ということです。

モチベーションの種を拾って、ちょこちょこっと充電してます。

それも、仕事とは無縁のことから、仕事のモチベーションにつなげる


六甲読書クラブは、もともと私がず~~っと前からやりたかった企画でした。

コツコツ続けるうちに、レギュラーメンバーも増え、

同時に 毎回のディスカッションがどんどん深く濃く、キレのいいものに。


いちおう私の主宰にはなっていますが、

みなさんに育てていただいて、みなさんの会になっているなぁ~~、

と、それがしみじみ嬉しいです。


これからも末永くよろしくお願いします!