父は93歳まで長生きをしましたが、90歳を迎えた辺りから終活に興味を持ち始め、幾度となく意向を伝えらることに…

ただそういった経緯があったことからそこ土地、建物、預貯金、生命保険などの財産が正確に把握でき…

また自身の法要についても細かく指示があり、戒名、葬儀、また参列者に及ぶまで詳細に…

そういった内容は文面にも書き残されたのでした。

 

ですから父が亡くなった際にも、慌てることなく淡々と押し進めることができたのです。

ただ葬儀について、父の業績を鑑みれば簡素過ぎるのではないか、相応しくないのではないか…

また戒名のランクについても、ご批判もあったりして…

ですが、これが父の創意であること、また私も納得して取り仕切ったことでしたから、そういったお声は甘んじてお受けしてきました。

四十九日の法要も、子息のみで簡素に…

 

そして、今回迎えた一周忌の法要。

これも父の創意であれば、今までのように簡素に済ませることが良いのでしょうが…

今回のみは、私の思いで執り行わさせていただきました。

 

参列者には、父の兄弟衆、配偶者である母の親戚筋などにもお声掛けをして、総勢22名に…

法要後は手弁当などのお持ち帰りではなく、別途に粗宴会場を設け…

ちょっと贅沢に、焼津グランドホテルを設定。

それも落ち着いた質素な部屋ではなく、明るいベイビュールームに。

法要後の粗宴会場としては相応しくないのでしょうが、父も亡くなってから1年も経過しており、今さらシンミリってこともないでしょう。

そして大崩海岸からの景色は父が大好きだったことから、皆さんと一緒に景観を堪能しながら食事できたことは、父としても嬉しかったのではないかと…

 

法要はこの後も、3回忌、7回忌、13回忌…と続いていきます。

ですが、このようなおもてなしは今回限りとさせていただき、以降は簡素に執り行っていくつもりであることも、皆さんにお伝えしました。

 

ともあれ、一周忌の法要を無事に乗り切ってヤレヤレ。

帰りはホテルの風呂に浸かって、のんびりと癒させていただきました。

自分自身に、お疲れさまでした。