細君の蔵書から拝借…
回向院の岡っ引きの茂七が活躍する短編が9編。
どれも1話で終結する物語で、読んでいて小気味いい。
ただ気になるのは「稲荷ずし屋のおやじ」のこと。
その正体は謎のままで推移していくのですが、ここが宮部さんの筆力の上手いところ。
一話完結型なので、TV向きっぽい…
放映されれば、銭形平次のように視聴者受けすのではないかと…
自分の考えるキャスティングは…
茂七:上川哲也
茂七のかみさん:松たか子
糸吉:みやぞん
権三:豊川悦司
稲荷ずし屋のおやじ:ピエール瀧
なんて考えますが、いかかがもんでしょう。
また物語の舞台となっている本所深川は、東京勤務の際に親しんでいたエリアでもあり、この小説に入り込んでいけた要因の一つでもあります。