「月様、雨が…」
「春雨じゃ、濡れてまいろう」
今朝の雨は、そんな風なシトシトの雨でした。
そんな空模様を見上げた時に、こんなセリフを口ずさんでしまうなんて…、歳がバレます(笑)
なんでこのセリフが浮かんだかと、調べてみたところ…
これは、大正時代の新国劇に「月形半平太」という爆発的に人気を誇った演目であり、その劇中でのワンシーン。
「月形半平太」は、その後たくさん映画化もされたとのこと。
編者はそんな新国劇も映画も観たことはありませんでしたが、このセリフのシーンは有名だったようで…
その後たぶんTV番組で、この場面だけを取り上げて映像が流されることが多々あり、記憶に残っているのだろうと。
と、ここまでは想定内のことだったのですが…
実は月形半平太のモデルは、土佐勤王党の武市半平太との説があり…
あのセリフのシーンは、馴染みの芸子・雛菊とほろ酔い気分で帰る際に、春雨なら濡れるのも酔った身には気持ちが良い、しかも彼女連れなら風情があると洒落こんだ場面とのこと。
武市半平太がモデル? そうかなぁ?
司馬遼太郎「竜馬がゆく」ファンとしては、武市半平太は芸子などにうつつを抜かす人物ではないと…
武市半平太は妻である富子と心を通じて、一生涯辛苦を共にした、一途な志士であったと。
いらぬセリフから、まさか幕末の話とつながるとは思いませんでしたが、またひとつ勉強になりました。