祐介に尊敬していると褒められ上機嫌の大地は

「取り調べてたやつがコロナになっちゃってさー」と仕事の大変さを話し出す。

「えっ?」と聞き返す弘美びっくりびっくりびっくり

少し気まずそうな顔を隠せない祐介ショボーン

 

大地は気にせず「犯人と俺ともう一人しかいないのに俺以外コロナ。でもさー、クソ上司が取り調べ室開けてたんだし密じゃないからとかって言って普通に仕事もさせられてたの。なのに急に明日から出張だから今日はやっぱ休めって言われてさーむしゃくしゃして今日は朝からずっと飲んでる」と上機嫌のまま続ける口笛
 

「ん?それいつのこと?」と彩が聞く。

「犯人は3日前にコロナ陽性でもう一人は一昨日陽性になった。コロナに囲まれても仕事する俺ラブグッ」と

カッコイイと言いたそうにさらっと答える大地。

思わず沈黙がながれる。

大地はその気まずさに気づかずに「昨日から寮出ていけってなって今ホテル暮らしなんだよね。ここで飲んでホテルで飲みなおそうよ」と話を変えつつ提案する。

さすがに祐介も微妙な顔をしつつ「中さん、それはちょっと・・」と答える汗うさぎ

大地は気にせず、「俺さぁ、アパホテルといえば俺ってくらいしょっちゅう泊ってるから。今日も赤羽のアパホテル。自分の金じゃないんだし、もっと良い所って毎回思いながら結局一番楽でアパホテル。バカだなぁと思うんだけど楽だから爆  笑」と笑いながら話を続ける。
 

弘美が「そんな状況でお仕事しないといけないなんて大変だよねぇ」と言ってみる。

仕事を認められるのが嬉しいのか大地は嬉しそうに「まぁねー、こっち専門だからねー」と顔にナナメの線を描きながら仕事について話し始めた。

そして・・・・・・・完全に大地の独壇場となっていった。
 

祐介は大地を気遣いながら飲み物をオーダーしたり食べ物を取り分けたりと忙しくしている。


 

大地にとっては、コロナに囲まれても仕事するのは普通のこと。

世の中にはそう簡単に休めない人がいるのも普通であってほしくはないが普通なのも事実。

どんなに辛くても仕事するのは普通のこと。

 

少しでも体調に違和感があったらすぐ休めるのは普通のこと。

ちょっと行きたくない日は休めるのは普通のこと。

 

体調第一で生活できるのが普通のことだと全員が思える世の中になってほしい。

心も体も健康でお互いがサポートできる世の中になってほしい。