今年も来れた
花火大会。
1500発、30分間の小さな花火大会だけど、
私にとっては感慨深い花火大会。
大都会に住む腹心の友とその息子
うちの三人の息子たち
帰省してきて、一緒に過ごし
この花火大会でお別れ
そんなことが長く続いた。
だから、ちょっと切なくなる
今年はちょっと違う
彼らは明日帰らない
もうちょっとこの街にいる
今年はちょっと違う
うちの息子たちは成長して、
長男は大都会にいる
次男、三男は
友達とこの花火をみてる
「早く行かないと、場所がなくなる」
焦る都会の小学5年生の男子
「大丈夫、大丈夫」
ここは日本を代表する小さな県庁所在地
場所はなくならない
うだるように暑いから、
ギリギリまでエアコンのあるところで涼んで
10分前に外に出た
ちゃんと一番いい場所確保
隣にはまだ生後2ヶ月になってるかな
というくらいに小さな赤ちゃんを抱いた夫婦
カウントダウン
始まった
その音と振動に驚いた赤ちゃんが泣き出した
どうしよう、どうしようと焦っている新米お母さん
大丈夫大丈夫
どうしようどうしよう
布で赤ちゃんをくるんで
あわてている
大丈夫大丈夫
3人の男の子を育てたおばちゃんにとって
懐かしい光景
赤ちゃんの泣き声くらい大丈夫
誰かなんか言ったら
私が言い返してやるよ
花火に驚いている赤ちゃんは、見ててごらん
10分もしないうちに
赤ちゃんは花火に気づいた
まだ、見えてるのって感じなのに
目を見開いて
空に広がる花火を一生懸命見ている
口が「ほ」の形になって
微動だにしない
花火が止まると
泣き出す
赤ちゃん、すごい
ちゃんと花火に感じている
いろんな思い出がよぎる
息子たちが幼い頃暑い夜に
抱っこして連れて行った花火大会
学生時代、悪友たちと馬鹿騒ぎした花火大会
恋人と静かに寄り添ってみた花火
花火が空に咲く間に
長男に花火の画像を送る
時間を共有したくて
でも仕事中だから
気づかないよね
諦めてたけど
すぐに返信がきた
懐かしい、綺麗だね
でしょ。
君の小さな手を握って
夜空を見上げたあの夜
覚えているかな?
最後の集中打ち上げが始まった

