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9日、金銭トレードにより渡辺直が横浜へ移籍することが決まった。理由として、
「ショートは松井稼とポジションが重なる。横浜でレギュラーとしてキャリアアップしたほうがいい」という説明が球団からあった。
「来年も楽天でやりたい気持ちがあるなかで、仙台を離れるのは寂しい。横浜でも頑張ろうと思います」
渡辺直は、そう気丈に現実を受け止めたが、記者からの「楽天ファンへメッセージを」という質問を受けると言葉を詰まらせ、涙ながらに感謝を述べた。
「仙台のファンは本当に熱くて、温かく……応援してくれました」
急転直下の移籍劇は、チームに波紋を呼んだ。
翌日の契約更改交渉に臨んだ選手のほとんどが、渡辺直に惜別の言葉を贈る以上に、悔し涙を見せた。
公私ともに仲が良く、渡辺直を「師匠」と慕う鉄平は、自身の契約にはわき目もふらず、事態の説明を球団に求めたほどだ。
「直人さんがあんなことになって……。技術だけではなく、人間的に未熟だった自分にいろいろなことを教えてくれた先輩でした」
同期入団で、来季から「二人三脚で頑張っていこう」と渡辺直と誓い合ったばかりの新選手会長の嶋基宏も、涙ながらに語った。
「悩んでいるときに声をかけてくれましたし、来季も副会長としてサポートしてくれると言われていたので……。直人さんがいなくなってしまって、僕も悔しくて」
さらに翌日には、チームの精神的支柱の山崎武司ですら、「プロだからトレードは仕方がありませんけど、出すべき選手ではなかったと思う」と、球団に疑問を投げかけた。
これで十分に伝わるだろう。
彼はチームメートから信頼される選手だった。そして、ファンから愛される選手であった。
渡辺がどれほどファンから愛されていたか。それを裏付けるエピソードがある。
1年目のことだった。同期入団のゴールデンルーキー・田中将大にファンが群がりサインを求める。しかし、一部のファンが営利目的のためネットオークションで売却していたことを知った球団が、公式イベント以外でのサインはしないよう全選手に通達した。
だが、渡辺直だけはサインをし続けた。
関係者の話によれば、球団が困惑しながらやめるように言うと、彼はこう返答したという。
「100人にサインをして、99人がネットオークションで売ったとしても、ひとりだけ本当に喜んでくれるファンがいるかもしれない。だからやめません」
ファンは、そんな渡辺直の人情を知っているからこそ、ホームゲームではどの選手よりも大きな声援を贈るのだ。
プレーヤーとしても、渡辺直は自分の持ち味を貫いた。
派手さはない。だが、右方向へ打球を飛ばすために何球もファウルで粘り、死球を恐れることなく思い切り踏み込んでインコースの球を打ちに行く。
出塁すれば果敢に次の塁を狙った。4年通算97盗塁がその証。
上位、下位どの打線を任されても力を発揮した。
守備では、'09、'10年と2年連続でショートの守備率1位。堅実かつ必死に打球に食らいつく守りでチームのピンチを幾度となく救った。
渡辺直は、「フォア・ザ・チーム」の塊のような男だった。
そんな選手が楽天からいなくなる。
・・・要約
正直、渡辺直人選手 楽天の宝のような選手だったようです
同僚の選手に愛され ファンに愛される
「フォア・ザ・チーム」の塊のような男
「フォア・ザ・チーム」は横浜にもっとも足りないものです。
ひちょり の様な 派手さは無いけど・・
新しい 何かを ベイに伝えてくれそうです。