ブログをやっていて、また私生活の中でも、私が皆さんからよく耳にする質問にお答えしたいと思います。

いくつかいただいておりますが、今日は「フリクションのお悩み」についてです。


ただし私も「フリクションは絶対使わない!」とかつては意地になって豪語していた一人で、最近はフリクションマーカーの虜。ですからこれは、「ちょっと筆記具には詳しいけどフリクションには初心者の私見」なので、「違うんじゃない?」というお声もあるかもしれませんが、その辺はご容赦願います。

🙆‍♀️質問

フリクション初心者です。書いた字やマーカーが、消し跡が汚れてしまい、うまく消せないのですが。消せるって聞いたのに、イライラします。

🙆‍♂️考えられる原因と対策

フリクションは何故消えるかご存知ですか?

60度以上になると「無色に変化する」という特殊なインキを使っていますので、まず、「消す」という概念のとらえ方が違っているように思えます。無の色に変化するんです。ですから、低温にするとまた消したものが復活するということです。知らなかったでしょ。私も試したことは有りませんが、マイナス20度で復活するとのこと。しかし、マイナス20度ってどこに行けば戻るのか分からないので、あまり気にしなくてもいいと思いますけどね。えっ?ご出身が東北の豪雪地帯?外でフリクション使いますか?どうしても使いますか?よろしいでしょうか?はい。

せっかちな性格ですか?

イライラするなんて。そんなに慌てて消さないでください。何秒かの問題です。インクが乾いたら消して下さい。何秒も待てないのでしたら、私も回答をここでやめさせていただきます。あと、消すときに力任せにごしごしとやらないでくださいね。何かの感情のモヤモヤを、消す行為に代替えしないでください。そんなところまでPILOTさんも想定されていない筈ですから。乾いていれば、さっさっさっさっと、多分ご自分が思っているよりも少しだけ広範囲に上手く摩擦してあげれば、綺麗に消えますから。はい。

どんな紙をお使いでしょうか?

どんな紙質のものに書いているかにもよりますね。ツルツルしたものは、使ってみて確かにインキのノリが悪いと思いますから、当然乾きにくくてインキが残ったまま消すので拡散してしまったりするのかもしれないし、薄手の紙に筆圧の強い人だと、線が残って汚れた感じに見えてしまうかもしれないですね。どうしてもフリクションを使いたいという選択をご自分でされている訳ですから、そういう時は下敷きを引くとか、インキをはじかないものをいくつか試すとか、消せるメリットというものを優先させたその他の行動を取るしかないのかなと思います。何を優先させるか、ということだと思いますが。ちなみに、トモエリバーがどうのという声も聞きますが、私の友人で「ほぼ日の達人」がいるのですが、彼は何十本ものフリクションを魔法の如く操って、超細かい字でギッシリとカラフルに、見事に使いこなしています。「フリクション最高!僕は生涯ほぼ日とフリクションしか使わない!」と頑なな姿勢を見せております。はい。

ぶきっちょですか?

よく私はぶきっちょで物事を片付ける方がいますが、ものには正しい使い方があります。それを理解しないと。例えば、付属している消去用ラバーは汚れていませんか?経験上も、使い過ぎてすり減ったり汚れてくると、摩擦の抵抗が減りますから、消す能力は落ちます。そのために、交換用のラバーが用意されています。筆記具屋としましては、あなたの、その大切な一本を、パーツを交換して、いつまでも愛して使っていただきたいと思います。それが「素敵でカッコいいこと」だと思います。はい。


どうでしょうか?ヘビーユーザーの皆さんには当たり前の回答だったかもしれませんが、フリクション初心者🔰の皆さんには少しはお役に立ったのではないでしょうか。また機会を見つけて、他のご質問にもお答えしたいと思います。では。