丸善日本橋店で開催されています「第10回丸善世界の万年筆展〜歴史を綴る〜」に行って来ました。


一番の目的は、サンライズ貿易株式会社さんのペンドクターである宍倉潔子さんに、初めてのペンクリニックを受けること。9:30の開店から並んだんですが、私の時間は何と午後14時過ぎから。土曜日のペンクリってこういうものなのでしょうか?5時間も時間を潰すのは参ったなぁと思っていたら、万年筆売り場に「PILOT万年筆組み立て教室」の文字が。機会を見つけて一度受けてみたいと思っていたので、ペンクリ迄の時間調整にはもってこいでした。

食いしん坊の私は、まずは腹ごしらえです。当然、三階のMARUZEN cafeで元祖「早矢仕ライス」を食べるに決まってます。ハヤシライスは、丸善の創業者である早矢仕有的氏が考案したと言われています。奮発して、早矢仕ライスに丸善の象徴「檸檬ケーキ」のセットを頂きました。何年振りかでしたが、やはり元祖は格別に美味しかった!檸檬ケーキは爆発しないかと、恐る恐る食べましたけどね!梶井先生。私にしては上品系の食事でした。



そしてまだ時間が有りましたので、お向かいの高島屋S.C.さんの5階にある「TOUCH&FLOW」に出たばかりのオリジナルインクを見に行きました。今日は丸善さんの方に予算を割くので眺めるだけにしておきましたが、凄く素敵なインクでしたので、我が家の秘密基地に格納されるのは時間の問題だと思います(笑)

さてそろそろと思って階下にエスカレーターを降りて行きましたら、何と目の前に「HEALTHY-One」の文字が!以前飲んでいたサプリなんですが、こちらはしっかりとした管理栄養士の方が丁寧にアドバイスして下さるので、信頼感が違うんです。今月は人間ドックだっていうのに肥満が止まらないので、開口一番「痩せるのありますか?」と、ニコニコとアドバイスをして下さるSさんに相談しました。日頃の生活や飲んでいるサプリ、持病などを申し上げて、どうやら私にはビタミンB1とタンパク質が不足しているようで(違ったかな?)、その辺を補うサプリを組み合わせて、一包づつ小分けにしていだきました。このサービスが便利なんですよねー。そして文具好きにはカッコいいこんな缶に入って持ち帰りです。取り敢えず1ヶ月分だけのお試しですから、来月また来れたらいいと思っています。何故だか少しこちらのお店でも筆記具の話になってしまいました。反省。


さて、「万年筆組み立て教室」の開催です。

実直そうなパイロット万年筆の平塚工場からお見えになったお二人により、1つ1つの部品の意味の解説が、知らなかったことも多く有り、とても勉強になりました。ただし組み立てて終わりと思っていましたので、万年筆好きなら、やはりこういう構造の理解があると、また万年筆への愛着も数段増すと思いました。パイロットさんのこうした教育活動は、素晴らしいですね!万年筆初心者の方はもとより、少し齧った人も機会があれば、躊躇せずに受けるべきだと思いました。もっと写真を撮っておけば良かったと後悔しています。


作成した僅か500円の透明軸万年筆。これがなかなかの書き味でした。自分で作業したから尚更ですね!


そして本日のメインイベントの時間。
サンライズ貿易株式会社のペンドクター、宍倉潔子さんによりますペンクリニックです。

一人二本までということで、最も使用頻度の高いプラチナの#3776センチュリーの二本をを見て頂きました。余談ですが、プラチナ愛用者の方は、全員、富士山の標高を知っていますよね。

まず、大好きなブルゴーニュのペン先EFが、通販で買ってしまったので、最初からインク詰まりが気になり、してはいけないと知りつつも、自己流で調整をして誤魔化しながら使っていたので、宍倉先生にすがる気持ちでお願いを致しました。笑顔でお話をされながら、私の恋人ブルゴーニュは、あっという間に天と地ほどの差くらいの書き心地の違いに生まれ変わりました。本当に凄いです。目の前にして感じたのは、やはり万年筆に対する愛情の入れ方ですかね。宍倉先生からは、ビシバシと、そういったことが伝わって来ました。

もう一本はニースのペン先Fです。これは会社で転勤の送別のお祝いに頂いたもので、だから私の思い入れも格別です。それほど書きにくさを感じたことは無いのですが、若干カリカリとしすぎる感じがあったので、微調整をして頂きました。これも見事に生まれ変わりました。私もペン先調整が出来たなら、どんなにかいいのに。

宍倉潔子先生、凄いです!
ありがとうございました!
次回、横浜高島屋開催時にも伺う予定です。


センチュリー大好きです!
左から、ローレルグリーン ペン先F、ブラック ペン先SF、ニース ペン先F、ブルゴーニュ ペン先EFです。


趣味の文具箱、存在感の塊です!


丸善創業150周年、誠におめでとうございます!

店内には記念グッズが沢山並んでいました。堂々と撮影は流石に気が引けましたので、写真が殆ど無くて伝わらないと思うのですが、丸善さんの地下一階には昔から住み着きたいほどの筆記具ワールドです。一階には笑暮屋さんや中屋万年筆さん、ユーロボックスさん、仙台大橋堂さんなど、私もいつかは手に入れたい万年筆に目は釘付けでした。ブースの前で店主と語り合っている万年筆上級者の方々を、心より尊敬申し上げます。


青春時代にさだまさし世代で、そして梶井基次郎を読んで、更に御茶ノ水の明治大学に通った私には、「檸檬LEMON」の存在感はまた格別です。
欲しかったのですが、残念ながら私は160周年に持ち越しです。


楽しいことはあっという間に終わってしまいます。朝感じた待ち時間なんて、瞬きしている間くらいに終わりました。そして得たものは、昨日までの自分とは何倍も違う知恵と幸福感。だから、自分の興味あることへの行動は、躊躇せずに一歩踏み出していけば、世界は全然変わるということなんです。

これからも、筆記具愛を貫きます。
自分と皆さんの幸せのために!

果てしないなー。