助動詞の判別で特に覚えていてほしいことは

①助動詞の意味(まあ、これは当然ですね)

②助動詞はその名のとおり動詞の後ろにくっつくわけですが、動詞の何形にくっつくか?

の二つです。


特に②が重要で、文法問題の時には、まずこの線を引っ張った部分が何の助動詞か?(もしくは助動詞でなく活用語尾か?)を特定する必要があります。まる②が無いと①が生きないのです(まあ、②を覚えて使いこなすころになると大体の主要な助動詞の意味くらいは言えるようになります。)。


さて、あまり抽象的なことを言う前に、例を示してみましょう。

今日の例題は「なり」と「たり」です。(どちらもほぼ同じなので、今回は「なり」を例に使います。


①あやしくて見れば来年なるべき国どもを除目のごと皆書きて・・・

②ただ一人、ねぶたきを念じてさぶらふに、「丑四つ」と奏すなり。

③めづらかなることにさぶらふ、と語る。

④世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばや・・・

⑤影見れば波の底なる久方の空漕ぎわたる我ぞわびしき。


上の五つの下線を引いた「なり」の意味を答えなさい。


こういう問題は良くありますね。では、しばらく、自力で考えて見てください。

数行下にヒントを書いておきます。










<ヒント>実は助動詞の「なり」はまったく同じ名前で意味が違う、2種類の助動詞があります。

一つは伝聞・推定の「なり」で、和訳すると、「~のようだ・~らしい」となります。

もう一つは断定のなりで和訳すると「~だ」になります。


判別のポイントは接続の違いです。伝聞・推定は終止形につき、断定は連体形もしくは体言(名詞)に直接つきます。


正解は次回発表します。