昨日は水曜日恒例の
韓国人主婦の皆さんとの会話授業の日。
昨日のテーマの一つ
ペラペラ일본어 수다 프리토킹(時事日本語社) P107の
「○○に憧れています」
例:小さい頃、あなたが憧れていた人/ものは?
に対する、現在50代前半のギョンスクさんの答えは
非常に興味深いものだった。
ギョンスクさんが小学生の頃
韓国の道徳の教科書に
「大きな顔の岩」というのがあったそうだ。
友人のヨンソンさんの記憶の補足もあり
それが、ハリウッドにある
アメリカ歴代大統領の顔が彫られた岩だと分かった。
話の詳細は忘れたようだったが
要は、アメリカ大統領のような偉人になりたい
ということらしかった。
ギョンスクさんは前回の授業のテーマの一つ
「もし生まれ変わるとしたら、男VS女」でも
即答で「男です」と答え
女性として色々ご苦労があったのだろうなとは思っていた。
ギョンスクさんは慶尚北道(キョンサンプクド)
星州(ソンジュ)生まれだ。
太白山脈に連なる山間部で
最近そこを訪れたというギョンスクさんは
何も無い田舎で驚いたと言っていた。
※星州郡庁HP
http://www.seongju.go.kr/S0001/
ギョンスクさんがまだ、とても幼かったある日
舅姑と暮らしていたギョンスクさんのお母様が
特別な理由も無しに、1週間ほど
狭い部屋に閉じ込められたことがあったそうだ。
ギョンスクさんが大きくなって聞いた話によると
お母様は毎日2,3時間の睡眠時間しかなく
舅姑に用事を言いつけられていたそうだ。
めったに実家に帰ることも許されず
交通手段もないほどの田舎なので
帰省には籠(かご)を利用しなければならず
実質、帰省は殆んど出来なかったようだ。
ある時ギョンスクさんは
自分が狭い所に入ると
異常な恐怖感に襲われることに気づいたそうだ。
本人も、恐らく幼児体験のトラウマだろうと言っていた。
ギョンスクさんは韓国人には珍しく(失礼w)
おっとりと物静かに話す女性で
自然と読書を愛し、登山が趣味だが
お母様が、そんな壮絶な仕打ちを受けていたなど
今まで思いも及ばなかった。
現在中高年になっている韓国人が
年老いた母親をとても大切にするのには
こんな時代背景があったからなのかも知れないと
改めて思い当たったのだった。
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