28.「ラケット」
最初にラバーに接着剤を少し垂らす。多過ぎない程度の量を、十円玉くらいの大きさを目安にするのがポイントだ。その後がスポンジを使い均一に伸ばしていく。それが終わるとラケットにも同じように接着剤を付けていく。
10分以上乾かしてラバーとラケットの接着剤が透明になったら、ラバーとラケットを張り合わせる。ローラーなどは使わず、この手で全面を強く押し付ける。
初心者のうちはお店などにラバーの張り替えを依頼することもあるが、卓球に慣れてきた者ならだれでも自分でラバーの張り替えをする。
ラケットは、自分の勝敗を左右する大事な相棒なのだ。
誰にも言い訳をできない状況を作り、100%自分の責任で闘う。
それができるから、私はこの卓球という競技が好きだ。
準備や練習に真剣になれた者ほど、その情熱は実力へと反映される。
その者のラケット一つを見るだけで、どれだけ勝負に対して真剣に準備できているのかが分かる。
そんな本気で情熱を注いできた者同士の勝負だからこそ、きっと私もこんなにも夢中になれるんだ。