1.「猫」
お魚咥えて走り出すだのいたずらネズミと仲良くケンカするなどと言われすっかり我々の社会に馴染んでいるが、彼らを甘く見てはいけない。彼らは空腹を満たすために小動物に牙をむくのではない。コミュニケーションのために爪を立てるのではない。君は彼らが血まみれの鳥を咥えているのを見たことないだろうか?彼は生まれながらの狩人なのだ。彼らの血には祖先から続く狩人の遺伝子が刻まれているのだ。彼らを舐めてはいけない。彼らの機嫌を損ねてはいけない。君の街にいる彼らも、愛くるしい姿を装って君の命を狙っているのかもしれない。