ザポリージャ原発で、また、330kVバックアップ電力系との切断が失われた。まだ、ロシアメディアしか報じていない。この中、IAEAグロッシ事務局長は、ザポリージャ現地に向かいつつある。
米国原子力労働力が高齢化していることが指摘されているが、日本国内はもっとひどい。
- タス通信:ザポロジェ原発で自動システムが330kV高圧線を遮断
- IAEA事務局長Xポスト:ザポリージャ原発に向かっています
- 英国政府、サイズウェルC開発への補助金を発表
- カザフスタン、10月に原発建設について国民投票実施へ
- ウェスティングハウス製燃料がロビーサのVVER原子炉に装荷
- ボーダフォンとČEZ、テメリン原子力発電所でプライベート5Gネットワークを試験運用
- DOE年次レポート:米国の原子力労働力は引き続き増加
- ブラジル・アングラの乾式貯蔵施設への燃料移送、新たなフェーズが完了
タス通信:ザポロジェ原発で自動システムが330kV高圧線を遮断
広報部門によると、所内負荷には750kVドニプロフスカ線から供給されている。
9/2、メリトポリ発、タス通信―ザポロジェ原子力発電所の自動システムの動作により、330kVの高電圧線フェロスプラヴナ1号線が切断された。これは同発電所の広報部門によって伝えられた。(訳注:8/22に起こったバックアップ電力系喪失と同じ状況)
資料写真 Alexander Polegenko/TASS
関連報道(ロシアメディア):
https://www.interfax.ru/russia/979271
欧州最大の原子力発電所の原子力安全・核セキュリティ確保を支援するために、IAEAがザポリージャへの支援ミッション (ISAMZ) を設立してから 2 年が経った。私は支援を継続し、原子力事故の防止に協力するために、ウクライナのザポリージャ原子力発電所に向かっています。
(画像:X/@rafaelmgrossi)
関連報道(ロシアメディア):
https://ria.ru/20240902/grossi-1970098722.html
https://ria.ru/20240902/zelenskij-1970034958.html
サイズウェルC原子力発電所プロジェクトは、英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)が発表した新たな開発支出補助金制度から最大55億ポンド(1兆600億円)の補助金を受けることとなった。DESNZは、「サイズウェルC開発支出(Devex)」スキームは「提案されている新しい原子力発電所サイズウェルC(SZC)の開発を『最終投資決定(FID)』まで継続的に支援することを可能にする」と述べた。
計画中のサイズウェルC発電所(画像:EDF エナジー)
カザフスタンでの原子力発電所建設に関する全国的な国民投票が10/6に実施される。カシムジョマルト・トカエフ大統領が9/2、両院合同会議でカザフスタン国民に向けた年次演説で発表した。大統領は、関連法令に9/2に署名すると述べた。報道されているように、カザフスタンの国民は原子力発電所建設に関する国民投票を要求している。原子力業界の専門家と国民は概ねこれを支持しているが、多くの著名人や環境活動家はこれに反対している。
アルマトイでの国民投票(画像:DWニュース資料写真)
関連報道:
https://www.dw.com/ru/referendum-po-stroitelstvu-aes-v-kazahstane-naznacen-na-6-oktabra/a-70108974
ウェスティングハウス(WH)が供給したVVER-440燃料集合体の最初のバッチが、フィンランドのロビーサ原子力発電所2号機に装荷された。2022年11月、フィンランドの電力会社フォータムはWHと、ロビーサ発電所への新型燃料の設計、承認、納入に関する契約を締結した。2023年の定期検査中に、WHが製造した試験集合体1体(実際のウランペレットは含まれていない)がロビーサ2号機に装荷された。2024年の定期検査中に、試験集合体が期待通りに機能することが判明し、その後、新設計の燃料集合体が同号機の炉心に装荷された。
新燃料集合体がロビーサ2号機に装荷される(画像:フォータム)
ボーダフォンとČEZ、テメリン原子力発電所でプライベート5Gネットワークを試験運用
携帯電話大手ボーダフォンとチェコの原子力事業者ČEZ(チェズ、チェコ電力)は、原子力発電所で欧州初となるプライベート5G携帯電話ネットワークを導入した。パイロット・ネットワークは、テメリン・プラントの屋外エリアと1号機の一部をカバーし、その動作と、運用用途でのプライベート5Gネットワークの将来的な使用可能性を試験することを目的としている。これには、たとえば、ARグラス(拡張現実機能を有するメガネ)の使用や、サイト全体での通信の改善が含まれる。スタンドアロンのプライベート・ モバイル・ ネットワークは、1GB/秒のダウンロード速度を提供でき、特定顧客向けに構築され、インフラも現地設置でパブリック・ネットワークから完全に独立している。
(画像:ČEZ)
米国の原子力労働力は2023年も引き続き増加したが、原子力従業員の60%以上が30歳から60歳の間であるため、業界全体の雇用主は労働者の雇用に少なくともいくらかの困難を報告していると、DOE(エネルギー省)が新たに発表した2024年「米国エネルギー・雇用レポート(USEER)」で明らかにされた。USEERは、42,000社の企業からの調査回答に基づく、エネルギー部門全体の雇用動向に関する包括的調査。エネルギー・セクターでの雇用は2023年に25万人以上増加し、これらの新規雇用の半分以上が原子力を含むクリーンエネルギー関連だった。
米国の原子力労働力は極めて多様で、女性や非白人労働者の割合はエネルギー労働力全体の平均を上回っている。しかし、報告書によると、原子力発電(EPG)の労働力は「エネルギー労働力の平均よりも高齢化傾向」にあり、労働者の60%が30歳から54歳で、これはエネルギー労働力全体および全国雇用平均の両方よりも高く、30歳未満の労働者の割合はエネルギー労働力全体よりも低い。
ボーグル原子力発電所で働く人々(写真:ジョージア・パワー)
ブラジル・アングラの乾式貯蔵施設への燃料移送、新たなフェーズが完了
ブラジル原子力発電公社エレトロニュークリアによると、アングラ2号機から使用済燃料をサイト内の使用済燃料乾式貯蔵施設に移送する第2次キャンペーンの第1フェーズが無事完了し、480体の使用済燃料集合体が移送された。2017年に締結されたターンキー契約に基づき、米国のホルテック社は、アングラ1/2号機の使用済燃料を乾式貯蔵するためのHI-STORM FWシステムと関連機器をエレトロニュークリア社に供給。アングラ1号機はウェスティングハウス設計の電気出力60万9,000kW加圧水型原子炉(PWR)、2号機はシーメンス設計の127万5,000kWのPWR(KONVOI型)である。両ユニットは構造と許認可ベースが異なり、プロジェクトの複雑さが増している。ホルテック社は、多目的キャニスタに燃料を装荷し、キャニスタを乾式貯蔵施設に移動するためのキャスクハンドリングクレーンと機器をそれぞれ改造していた。2021~2022年に実施された最初のキャンペーンでは、15個のHI-STORMキャニスタが対象となった。2024年4月に始まった使用済燃料の補完乾式貯蔵ユニット(UAS)への第1フェーズが先週完了。HI-STORMキャニスタ15基が移送された。第2フェーズは2025年実施される予定で、1号機に重点が置かれる。そのフェーズの終了までに、48基のHI-STORMを保管することが目標となっている。
(画像:エレトロニュークリア)