ザポリージャ原発職員が多数居住する近隣のエネルホダル市(露語名:エネルゴダル)の、ルーチ変電所が自爆ドローンの攻撃を受け、市内全域への電力供給が一時停止し、影響が続いている模様。ザポリージャ原発の運転への影響はないとしているが、IAEAミッションが現地を実地検分。

ロシアメディア以外、この情報を報じているものがなく、攻撃はウクライナ軍によるとしているが。そこの真偽は不明。

ほぼウィークリーのIAEA事務局長からの情報アップデートが遅れているようだが、この情報の整理に時間を要しているのかもしれない。

 

https://tass.ru/ekonomika/21150873

 

6/20、メリトポリ発、タス通信―ザポロジェ原子力発電所(ZAES)に駐在するIAEA(国際原子力機関)ミッションの専門家らが、6/19にウクライナ軍の自爆ドローンにより破壊されたエネルゴダルのルーチ変電所を視察した。これはザポロジェ原子力発電所の広報部長エフゲニア・ヤシナ氏がタス通信に伝えた。

 

「IAEAの代表がルーチ変電所を実地検分し、襲撃の影響に関する情報を得た」とヤシナ氏は述べた。

 

ZAESテレグラムチャンネルは、ルーチ変電所は復旧できないことを明確にしている。「このような攻撃は都市の生活を脅かすものであり、テロ行為である」とメッセージは述べている。

 

6/19、同市の重要なインフラ施設である同変電所は、ウクライナ軍の自爆ドローンによる攻撃を受けた。ザポロジェ原子力発電所があるエネルゴダル市と近隣の集落は停電した。ルーチ変電所への攻撃に加え、高圧線の近くで数回の砲撃も記録された。ヤシナ氏はタス通信に対し、緊急停止はザポロジェ原子力発電所の運転に影響しなかったと言う。ザポロジェ州のエフゲニー・バリツキー知事は後に、専門家らがエネルゴダル、バルキ村、ドニエプロルドノエ市、カホフカ貯水池沿岸からヴァシリエフカ市への電力供給をすぐに部分的に復旧させたと述べた。

 

IAEAの専門家らは、同機関トップが初めて同発電所を訪問した2022/9/1以来、欧州最大の原子力発電所であるザポロジェ原子力発電所に常駐している。IAEAミッション視察員の直近の交代は6/13に行われた。

 

(画像:ZAESテレグラムチャンネル)

 

関連報道(ロシアメディア):

https://tass.ru/proisshestviya/21152097 ZAESがエネルゴダル市民へ電力消費を制限するよう呼びかけ

https://iz.ru/1715114/2024-06-19/v-energodare-proizoshlo-avariinoe-otkliuchenie-elektroenergii-posle-ataki-vsu

https://iz.ru/1715147/2024-06-19/na-zaporozhskoi-aes-rasskazali-o-posledstviiakh-udara-vsu-po-energodaru