• 韓国電力公社、英国の原子力発電所新設に向け交渉中
  • 西オーストラリア州でウラン採掘が再び脚光を浴びている理由
  • 英国ノッティンガムシャーで核融合プラント建設への6億ポンド契約入札開始へ
     

韓国電力公社、英国の原子力発電所新設に向け交渉中

韓国の国営エネルギー独占企業である韓国電力公社(KEPCO)は、ウェールズ沖に新たな原子力発電所を建設することについて英国政府と協議中で、これは英国の新たな原子力艦隊計画を大きく後押しする可能性がある。KEPCOはアングルシー島ウィルヴァ・サイトの新施設について英国当局者らと初期段階の協議を行っており、今週閣僚級協議が予定されているという。英国ジェレミー・ハント財務相は3月の予算案で、政府が保留中のサイトともう一カ所のサイトを日本の日立から1億6,000万ポンドで購入すると発表していた。 2019年、日立はウィルヴァでの原子力プロジェクト開発計画を撤回し、2019年3月期連結決算において減損損失等2,946億円を計上していた。

米国の建設グループであるベクテルと米国の原子力企業ウェスチングハウスを含むコンソーシアムは、すでにウェスチングハウスのAP1000原子炉技術を使用してウィルヴァ・サイトに新しいプラントを建設することを提案している。KEPCOはコメントを控えている。

日立は2019年にウィルファでの原子力プロジェクト開発計画を中止した。 写真:マシュー・ホーウッド/ゲッティイメージズ

 

西オーストラリア州でウラン採掘が再び脚光を浴びている理由

最近の西オーストラリア州予算は、鉄鉱石が依然として同州での「金の卵を産むガチョウ」であることを想起させるものだったが、それこそが、ウラン採掘が再び脚光を浴びている理由の一つとなっている。自由党は4月、次の州議会選挙を実施すればウラン採掘禁止令を覆すと発表した。同州のウラン探査会社コールドロン・エナジー社のCEOは週末の番組で、今こそ禁止を撤回し、鉄鉱石使用料に対する州の財政的依存を緩和する時期であると語った。

(画像:6PR PERTH)

 

英国ノッティンガムシャーで核融合プラント建設への6億ポンド契約入札開始へ

ノッティンガムシャーで世界初の核融合プラントの建設を開始するための入札が数週間以内に始まる。レットフォード近郊にある廃止されたウェストバートンA石炭火力発電所跡での球状トカマク型エネルギー生産(STEP)核融合発電所は、2040年までに建設される予定。建設を担当する会社とエンジニアリングを担当する会社を選定する入札プロセス(合わせて約6億ポンド相当)は、5/22に正式に開始される。

STEP 核融合発電原型プラント建屋の断面図。 クレジット: ノッティンガムシャー州議会