• イランの原子力発電所4基の建設が始まる
  • EDFとKHNPがチェコの原子力入札拡大に進む
  • IAEAミッション所見:英国は原子力規制を強化
  • ポッドキャスト: ニュークレオ社幹部が鉛冷却高速炉計画について語る
  • 硫酸調達問題の中、カザトムプロムが2024年のウラン生産計画を確認
  • NRC、上半期にオイスタークリークの許認可終結計画受領へ
  • マサチューセッツ州、ピルグリム原発の水蒸発による大気汚染分析を望む
  • エッカート&ジーグラーがLu-177、Ac-225の供給契約を結ぶ
     

イランの原子力発電所4基の建設が始まる

イランは、2041年までに2,000万kWの原子力発電を実現する道を切り開くべく、合計500

万キロワットの原子力発電所4基の建設を開始した。発電所はイラン南部の港町シリクにあり、費用は200億ドル、4,000の雇用を創出する見込みである。各プラントは年間 35 トンの核燃料を使用する。

 

EDFとKHNPがチェコの原子力入札拡大に進む

チェコ政府は、原発新規建設の入札を単基ではなく最大4基とする拘束力のある入札に変更することを決定し、フランス電力公社(EDF)と韓国水力原子力(KHNP)から入札を募ると述べた。第3の入札者であったウェスティングハウス(WH)は「必要な条件を満たしていない」ため、現時点では候補に含まれていない。

発表を受けて記者会見が行われた(画像:チェコ政府)

関連報道:

https://apnews.com/article/czech-nuclear-reactors-fossil-fuels-energy-fafe34fb2e16446a75eeca7fddfe5e02 

https://www.reuters.com/business/energy/czech-government-seeks-binding-bids-more-nuclear-power-units-2024-01-31/ 

 

IAEAミッション所見:英国は原子力規制を強化

IAEA(国際原子力機関)の専門家チームは、英国向けの統合規制レビューサービス(IRRS)のフォローアップ・ミッション完了を受け、英国は原子力安全・放射線安全に強いコミットメントを持っており、規制機能の強化に向けて前進しているが、人材採用の課題は依然として残っていると述べた。 7日間にわたるIRRSフォローアップ・ミッションは英国政府の要請により実施され、リバプール近郊のブートルにある保健安全執行部(HSE)と原子力規制局(ONR)の本部で行われた。その目的は、2019 年 10 月の最初のフルスコープのIRRS ミッション中に提供された 24 件の推奨事項と 19 件の提案の実施を評価することであった。

ミッションチームと英国規制当局の代表者(画像:ONR)

 

ポッドキャスト: ニュークレオ社幹部が鉛冷却高速炉計画について語る

ニュークレオ社の英国運営マネージング・ディレクターのアンドリュー・マードック氏は、同社の鉛冷却高速炉技術の利点、フランスでの実証炉とMOX燃料工場の計画、英国で最大20基の原子炉を稼働させるという将来の目標について述べている。

マードック氏(画像:LinkedIn)

 

硫酸調達問題の中、カザトムプロムが2024年のウラン生産計画を確認

カザフスタンの国営原子力会社カザトムプロムは、硫酸の調達可能性と新たに開発されたウラン鉱床の建設遅延に関連して、以前に発表されたウラン生産計画を調整していたが、2024年の生産量は「緩やかな」増加が見込まれると述べた。カザトムプロムの2023年の生産量は100%ベースで21,112tU(有効分11,169tU)。四半期業務・取引最新情報で、2024年のウラン生産量は100%ベースで2万1000~2万2500トン(有効分1万900~1万1900トンUに起因)になると予想していると述べている。

(画像:カザトムプロム)

 

NRC、上半期にオイスタークリークの許認可終結計画受領へ

ホルテック・デコミッション・インターナショナル社は、ニュージャージー州のオイスタークリーク原子力発電所について、2024年上半期中にNRC(原子力規制委員会)に許認可終結計画を提出する予定である。この計画は、サイトの放射線学的詳細、将来の廃止措置活動、許認可の終結とサイトの無制限の使用に必要な最終放射線調査などの問題を述べている。

オイスタークリーク(写真:ジャック・レイノルズ)

 

マサチューセッツ州、ピルグリム原発の水蒸発による大気汚染分析を望む

マサチューセッツ州はホルテック・インターナショナル社に対し、ピルグリム原子力発電所の水の蒸発による潜在的な大気汚染の分析を提出するよう要請した。 州環境保護局は、非放射性水質汚染物質と、4月の検査で金属、PFAS、揮発性有機化合物が検出されて以降に追加された汚染物質による汚染を詳細に分析することを望んでいる。

ホルテック・インターナショナルのコンプライアンスマネージャー、デービッド・ノイズ氏は、1/29の原子力廃炉市民諮問委員会の会合で、住民が「ホルテック蒸発を中止せよ」と書かれたプラカードを掲げる中でスピーチ(ジャネット・バーンズ/ Cape, Coast, and Islands NPR)

 

エッカート&ジーグラーがLu-177、Ac-225の供給契約を結ぶ

エッカート&ジーグラー社は、製造ニーズを満たすラジオアイソトープ開発を目指すニュークリアス・ラジオファーマ社にLu-177とAc-225を供給することで合意に達した。 ニュークリアスのチャールズ・コンロイCEOは、「放射性医薬品の開発と製造のニーズの高まりに対応するには、Ac-225とLu-177の信頼できる供給が大前提となる」と述べた。

(画像:HealthImaging)