いつものカルチャア氏のタス通信を通じた「広報宣伝活動」。保守要員が不足しているとのIAEA他からの指摘へのカウンターとして、ロスアトム傘下ののアトムエネルゴレモントを投入し、ZNPP自身の補修要員も800名から、2024年中に1.5倍の1,200名に増やすと言う。

 

**

コンツェルン総裁付顧問レナト・カルチャア氏は、原子力安全・放射線安全の観点から見た原子炉ユニットの状態は憂慮すべきものではないと指摘した。

 

1/8メリトポリ発、タス通信―アトムエネルゴレモント(訳注:ロスアトム傘下で保守・改造工事を担当する部門)の専門家とザポロジェ原子力発電所(訳注:ザポリージャ原子力発電所の露語名)の保全部門が、2024 年の発電所での計画的予防保全を実施する予定だ。ロスエネルゴアトム・コンツェルンの総裁付顧問レナト・カルチャア氏がタス通信に述べた。

 

「2024年に(ザポロジェ原子力発電所で)計画予防保全(訳注:日本での定期検査に相当するものと思われる)の実施に、アトムエネルゴレモントの専門家と、ザポロジェ原子力発電所自身のエネルギー補修部門(訳注:機械補修・電気補修の全体を行う部門と思われる)の現有約800人が担当していく」と同顧問は述べた。 「専門家は、ザポロジェ原子力発電所の保全停止期間中に、電気補修、プロセス計装制御の補修にも参画する。」

 

カルチャア氏は、ザポロジェ原子力発電所のエネルギー補修部門は2024年に1.5倍に増員され、1,200名に増員される予定であると指摘した。 同氏は、ロシアの基準によれば、計画的予防保全は1年半ごとに実施されると付け加えた。 「2024 年の予防保全スケジュールが策定され。ザポロジェ原子力発電所の主任技術者がレビュー中だ」とカルチャア氏は語った。

 

同氏は、計画予防保全期間中は、設計図書に基づいて、金物の動作管理、技術検査、安全装置の機能確認と調整、漏洩検査、継手の補修、安全系設備のチェック、その他多くの手順が実施されると述べた。

 

同氏は、原子力安全・放射線安全の観点から見たザポロジェ原子力発電所の原子炉ユニットの状態は憂慮すべきものではないとも指摘した。 放射線バックグラウンドは安定しており、計測・計量装置によって記録されている。 1号炉は保全中、2、3、5 、6号炉は低温停止モード、4 号炉は高温停止モード。発電所の冷却水ポンド水位は、現在の運転モードの基準に合致しており、15.68m。

 

画像:ロスアトム