西側メディアがクリスマス休暇中で、ニュースソースに偏りがあるので、ご容赦願いたい。

ロシア・クレムリンは、元ロスアトム総裁も務めたセルゲイ・キリエンコ第一副長官をザポリージャに派遣し、住民向け懐柔イベントを持った模様。

 

西側メディアがクリスマス休暇中で、ニュースソースに偏りがあるので、ご容赦願いたい。

  • インドとロシア、小型モジュール炉について協議、クダンクラム原発の完成を推進
  • 報告書: エストニアのSMR原子力発電所は6年目から採算が取れるようになる
  • ロシアメディア:クレムリン幹部キリエンコ氏談「ザポロジェ原発は復活し、発展する」
  • ザポリージャ原発向け大型トラッククレーンをフメリニツキー原発で活用
  • ジャック・リフトンとウラン採鉱会社エナジー・フュエルズのトップが米国ウラン増産について語る
  • 2023年投資の勝者、ウランが上昇し続ける理由
  • フラマトム、核燃料工場の3,900万ドルの拡張に税制優遇を求める
     

インドとロシア、小型モジュール炉について協議、クダンクラムの完成を推進

ジャイシャンカール外務大臣の訪ロ中、両国は紅海の商船に対するフーシ派の攻撃を受けて北方航路の開設について協議した。インドとロシアは民生用原子力協力を拡大することを決定し、事情筋によると、両国がタミルナドゥ州の600万kWクダンクラム原子力発電プロジェクトの第1フェーズの完了に向けて推進しているのに留まらず、ロシアは発電用小型モジュール型原子炉(SMR)技術を共有することに前向きである。先進型SMRは、7万5,000kW ~ 30万kW の発電容量がある。両国はまた、クダンクラム原子力発電所の3号機と4号機の試運転を迅速に推進しながら、5号機と6号機の建設作業を加速させている。

ジャイシャンカール外相は12/27、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と会談(写真:ヒンドスタン・タイムズ)

関連報道:

https://tass.ru/ekonomika/19655733 

https://www.pravda.ru/news/economics/1929988-indija/ 

 

報告書: エストニアの原子力発電所は6年目から採算が取れるようになる

エストニア政府の原子力作業部会が作成した報告書によれば、エストニアで原子力発電所の建設計画が始まれば、プロジェクトの6年目から国家予算への歳入が建設に関連する費用を上回ることになる。これは、建設決定から11年を要する原発の運開よりも先立つもので、従業員給与が増え続けることでの税収増や、建設がもたらす地域経済の活性化によってもたらされるものである、と報告書の著者は述べている。164ページに及ぶ報告書(リンク先はエストニア語)には、次のように記されている: 「原子力発電所の建設段階において、国家予算への歳入が費用を上回るようになるのは、原子力計画実施6年目からである。

GE日立のBWRX-300型原子炉のレンダリング(画像:フェルミ・エネルギア)

 

ロシアメディア:キリエンコ氏談「ザポロジェ原発は復活し、発展する」

12/30シンフェロポリ発、RIAノーボスチ電―ロシア連邦大統領府のセルゲイ・キリエンコ第一副長官は、ザポロジェ原子力発電所を復活と開発が待たれるユニークな原子力発電所であると述べた。「エネルゴダル市とここに住む人々は、常にソ連の誇りであった。なぜなら、ここはユニークな都市であり、ユニークな原子力発電所であり、ユニークな人々だからである。それは今もそうだし、そしてこれからも間違いなくそうであるだろう」 「発電所の復活・発展があり、都市自体も発展し、ザポロジェ地域も発展するだろう」とキリエンコ氏は原子力発電所のテレグラムチャンネルで公開されたエネルゴダル住民への新年ビデオ挨拶で述べた。

キリエンコ氏(画像: Sergey Lantyukhov / Paragraph)

関連報道:

https://absatz.media/news/59704-kirienko-zaes-unikalnaya-atomnaya-stanciya-kotoruyu-zhdyot-vozrozhdenie-i-razvitie 

 

ザポリージャ原発向け大型トラッククレーンをフメリニツキー原発で活用

ウクライナのザポリージャ原子力発電所(ZNPP)で稼働する予定だったユニークなトラッククレーンが、同国フメリニツキー原発(KhNPP) 発電ユニットの建設完工に向けて活用される予定だ。定格荷重50トンのトラッククレーンが、発電ユニットの完工に向けKhNPPに納入された。 ZNPPのニーズに合わせて、非常に長く、超強力で高感度の移動式楊重クレーンが調達されたが、そこで活用される期間がなかった。

ZNPP向けに調達された大型移動式クレーンはKhNPPで活用(画像:MYH)

 

ジャック・リフトンとエナジー・フュエルズのトップが米国ウラン増産について語る

クリティカル・ミネラル研究所(CMI)の共同議長でInvestor.Newsの司会者であるジャック・リフトン氏が包括的なインタビューで、エナジー・フュエルズ社のマーク・チャルマーズCEOと対談した。チャルマーズ氏は、米国のさまざまな鉱山でウラン生産を増強するというエナジー・フュエルズの戦略的決定について言及。有利な市場環境と政府の支援政策を活用し、近い将来のウラン生産の大幅な増加を目指す同社の取り組みについて概説した。

リフトン氏(左)とチャルマーズCEO(画像:Investor.News)

 

2023年投資の勝者、ウランが上昇し続ける理由

スプロット・ウラン現物株トラスト(Sprott Physical Uranium Trust)で示されるように、今年最も好調だったコモディティはウランで、82.89%上昇した。カナダのRBCキャピタルマーケッツによると、2023年のウラン価格は、金融/企業の買い越しと電力会社の関心の高まりから活況を呈し、上昇に転じた。ニュース面では、ユーラトムが年次供給報告書を発表し、ウラン所要量の緩やかな増加と在庫の減少が予測されることを強調した。また、フランス政府と国営電力会社EDFは、原子力発電価格に関する取引に合意した。

ウラン価格は2023年中、急上昇した(情報源:ブルームバーグ、U.S.グローバル・インベスターズ)

 

フラマトム、核燃料工場の3,900万ドルの拡張に税制優遇を求める

フラマトム社は、ホーン・ラピッズの核燃料施設を拡張するために3,900万ドルの投資を検討しており、リッチランド市に固定資産税の減免を求めている。11月下旬に提出された固定資産税の減免申請書によると、この拡張により工場に20人の家族給雇用が加わる。フラマトムは、いわゆる「対象都市地域」(TUA)で新規雇用を創出した製造業者に報奨金を支給するワシントン州の新しいプログラムに基づき、固定資産税の一部免除を求めている。リッチランド市議会は、1/2午後6時から開かれる会合で、同社の要請を審議する。

ワシントン州リッチランドのフラマトム燃料製造施設(画像:Linkedin)